セマンティックWebってありますよね。
検索しやすいように、メタデータを定義して、その体系に基づいて、検索するっていうやつ。
(すげー、はしょった定義だ ^^;)
で、そのセマンテックWebについて。
セマンティックウェブに対するGoogleの疑問
http://slashdot.jp/articles/06/07/20/1845249.shtml
以下、発言を上記サイトから引用すると(斜体のところ)
・私たちは、サーバが設定できず、HTMLが書けない何百万人ものウェブマスターを相手にしている。彼らが「next step」に進むのは難しいだろう。
・2番目の問題は競争だ。民間企業の中には「我こそリーダーだ。それでも標準に従うべきなのか」と主張する向きもある。
・3番目の問題は偽装の一種。私たちは毎日、(不正に)ランクを上げようとする偽装に対処している。人の目がより行き届かないセマンティックウェブだと、かえって偽装が簡単になる心配がある
セマンテックWebについては、いろいろな取り決めがあって、正直、複雑怪奇になっている。
だけど、もし、現状のセマンテックWebっていうのをおかまいなしに、セマンテックWebと同じ効果がでる方法を、あなたが作れ!といわれたら、どうするだろう。
たとえば、不動産の検索をしたり、病院の検索をしたりするっていうとき。
病院の場合、場所とか、診療してくれる科、診断してくれる日(もしくは休診日)が知りたいとする。
明日から、この情報を使って検索したいとする。なので、みんなにこの情報を入れて欲しいとする。さあ、あなたが、検索会社だったら、どうする。
話を簡単にするため、ブログだけで、考えよう。
そしたら、ブログのカテゴリのところに、セマンティックっていうのをつけといて、そこで「病院検索」っていうのもいれておく(もちろん、病院検索、不動産検索だけでなく、野球検索、学校検索とか、いろいろあるから、この選択は、簡単に分かりやすくできるようにする必要があるが)。
そして、そいつを選ぶと、上記の「場所とか、診療してくれる科、診断してくれる日」を入れられるようになる。
で、そいつを設定したブログの場合、他のブログより、検索時、上位に来るようにする。
もちろん、セマンテック検索というのをつくって、そいつの場合は、これが入っているものだけ、検索できるようにする。
では、話を拡張しよう。
一般のWebの場合は、どうしたらいいか。。
上記のブログの場合は、ブログを記入して、セマンテックというところもあるわけだが、
一般のWebの場合は、登録画面があって、
WebのURLと、セマンテックというところがあって、登録できるようにすればいい。
そして、SEO対策をやるよりも、そこで、登録したほうが、検索上位に上がるようにして、
さらに、セマンテック検索というのをつくって、そいつの場合は、これが入っているものだけ、検索できるようにする。ってのはブログと同じ。
っていうシステムを考えたとしよう。
さて、このシステムで、上記のグーグルの回答を検討してみよう
1つめ
・私たちは、サーバが設定できず、HTMLが書けない何百万人ものウェブマスターを相手にしている。彼らが「next step」に進むのは難しいだろう。
どーなのかなあ?SEO対策するより、登録したほうが簡単だし、登録画面を作るのは検索会社、(でも、その検索の体系をつくるのは?って話は後述する)なんで。。。そして、検索上位に行きたい人は、勉強して、登録するだろうし。。
今のSEOみたいに、はっきりしないものをあてっこでやる技術より、明確に、登録して、登録したものが、上位にいくって言うシステムのほうが、みんな、一生懸命やると思うけどなあ。。
2つめ
・2番目の問題は競争だ。民間企業の中には「我こそリーダーだ。それでも標準に従うべきなのか」と主張する向きもある。
民間企業だろうがなんだろうが、お客様は、神様だよね。
つーことは、お客さんみんなの総意にあわせたほうがいい。
なので、この登録項目、つまり、こんな検索を、こんな項目を検索条件に入れてやりたい!っていうのは、みんなから申請してもらって、それが承認したら(たとえば、1000人の人が賛成したらとか)自動的に作るっていうようにしたらいいとおもう。
そして、そのとき、関連しそうなサイト(にたような検索サイトで登録している人)には、メールがいき、あたらしいカテゴリができたので、登録してください!って送られるような感じにすればいいと思う。
そーすると、結局は、お客さんが、基準を決めていることになる。
Web2.0になってからは、そーいう世界だと思う、つまり、リーダーっていう企業は無くって、器だけつくって、あとは皆に使ってもらうと。。
3つめ
・3番目の問題は偽装の一種。私たちは毎日、(不正に)ランクを上げようとする偽装に対処している。人の目がより行き届かないセマンティックウェブだと、かえって偽装が簡単になる心配がある
人の目を行き届かせないようにしているのが悪いのなら、
公然と直せるようなシステムにすればいい。
上記の検索と項目の場合、有料会員と無料会員にわけて、無料会員の場合は、他の人も検索項目をなおせるというようにするということにする。
有料会員の場合、一般の人は、直せないが、その場合、登録時に、検索会社がチェックする(チェックしてOKだった場合だけ、お金が徴収される)とすれば、不正をだれかがやっても、無料会員同士なら、みんなでチェックできるし、有料会員に関しては、検索会社がチェックするので、まあ、OKと。
無料会員同士でなおせるようにすれば、あんまりおかしなことがおきないだろうっていう考えは、Wikipediaなんかとおなじだよね。
そして、この検索内容と、検索の条件項目の組み合わせを、セマンテックWebの形式で、表現していけばいいと思う(まあ、しなくてもいいと思うけどね)。
つまり、みんなで、メタ情報を定義して、みんなでメタ情報に対する個別情報を入れたり、修正できたりして、みんなでチェックすれば、Wikipediaなんかとおなじで、そーそーおかしなことにはならないんじゃないか?それがWeb2.0の考え方だと思う。
そーしてできたものを、セマンテックWebの形で表現していきたければ、そーすればいいと思う。
ある意味、フォークソノミーに近い考え方だよね。
でも、グーグルが言ってることはこの逆で、だれか、企業が中心になって、それで、リーダーをきめたり、企業が中心になって、決まりをきめる(ページランクとか ^^;)っていう考えだよね。だから、わるさするやつも出てくる。
つまり、グーグルが言ってることは、企業中心で、企業がメタデータと、オントロジーの部分をぜーんぶきめて、企業がすべてきめたことを、ユーザーに守らせようとしてる。
これって、まさにWeb1.0の考えであって、いまとなっては、うまくいかないんじゃないかなあ。。
そうやって考えると、グーグルって、発想はWeb1.0(自分が世界の中心、自分が決めたページランクという体系を押し付け、みんな、それに基づき検索しろ!)じゃないかなあ。。
Web2.0をgoogle APIとか使って、表面的に宣伝としてうまく活用しているだけで、性根はWeb1.0、自分中心主義の気がする。
。。。。さすがに、そんな時代じゃないだろ-に。