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ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

デジタル庁って、15年くらい前に失敗したEAと同じだよね!

2020-11-10 08:22:42 | Weblog
ここはコンピューターのブログなので、菅内閣のコンピューター話。
菅内閣でコンピューターといえば、デジタル庁

「デジタル庁」新設へ 首相 “経済社会の大転換がこの場から”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200930/k10012641821000.html

(以下太字は上記サイトから引用)

具体的な業務としては、
▽国と自治体のシステムの統一や、
▽マイナンバーカードの普及促進、
▽スマートフォンによる行政手続きのオンライン化、
それに、
▽オンライン診療やデジタル教育の規制緩和などを進めるとしています。

・・・どこかで見たような・・・
マイナンバーカードを住民基本台帳カードに変えれば、
それって、10年以上前にはやった電子政府、
そしてその背景にあったEA(エンタープライズアーキテクチャ)
の復活なんじゃあ、あ~りませんか?

あれ、失敗したじゃないですか、結局普及しないし、
電子政府が実現しなかったから、
今度は、横文字にして「デジタル庁」を作ろうってことでしょ。

デジタル庁は
「法案準備室」は、総務省や経済産業省、それに財務省などの職員、およそ50人の態勢でスタートし、今後、民間からも10人程度が加わり、必要な法案の内容などを検討することにしています。

っていうけど、前のEAのときも、民間入って・・・うまくいかなかったよねえ・・・

このブログ10年以上やっているから、実はEAについては書いていて、

会社の全システムの標準化、全体最適を求めるEAの導入理由を、ウィリアムのいたずら風に考える
https://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/1e4b6ab265d36c4da612f768efc813f9


でEAの定義とか書いている。実際には、標準化を行うんだけど、
電子政府はここで失敗して、「防衛省とか外務省の給与は別」とか
標準化できないところがあって、結局は語られなくなった。




一方ソフトウェア工学のほうは、データの標準化が必要ない
という方向に進んだ。それがRESTful インターフェースで
WebAPIによるゆる~い決まりを作って、APIを公開すれば、
標準化しなくてもみんなで使えることがわかった。

いまや、世界は!その方向に進んでいる。

インターフェースも標準化ではなく、多様化を認める方向に動いた。
マイナンバーカードなど、一つの手段で入力するのではなく、
音声、QRはもちろん、様々な入力方法を認めるようになった。

デジタル庁の発想だと、国は、

「保健所がFAXで遅れている!コンピューターから入力させるべきだ!」

という発想だと思うけど、
実はコンピューターでサイトから入力してもらうのも大変で、
電話でコロナ感染者の人数をプッシュして入力させたほうが早かったりする。




つまり、10年以上前のEA、電子政府は失敗で、
その理由は

1.入力を住民基本台帳カードに絞った
2.データやシステムの標準化をしようとした

そして、この10年間で、これらの問題は民間では

1.入力の多様化(カードの他、QR、スマホ、Web、音声、画像・・・)
2.WebAPI化とAPI公開によるオープン化

によって解決した。

なのになのに・・・菅内閣は

1.入力をマイナンバーカードに絞る
2.デジタル庁が標準化する?

・・・って、EAの失敗をまたやろうっていうの(-_-;)
・・・進歩ないなあ・・・税金と時間の無駄遣いでしょ!
枝野さん、小池さん、叱ってやってください!

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