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【映画】「雨を告げる漂流団地」の個人的見解

2022-09-26 08:14:05 | 個人的見解
「雨を告げる漂流団地」を9月24日(土)ユナイテッドシネマ豊洲で見てきた!結構いっぱい人、入ってた!

感想は・・・
この漂流団地がどこを漂流していて、どこに向かっているのか
が、どこで気づくかがポイント。

これを気づかないと、この映画の感想をネットで書いている人たちのように、「なにがなんだかわからない」なんでこういう展開になるのかもわからないし、どこに向かっているのか、何が言いたいのか、さっぱり・・・となってしまいます。(その人は、種明かしするから、写真の下まで見てね!)

これに気付くと、展開が「バチン・バチン」とあって、読めていくので(こんなに細かいところまで、作りこんでいるんだ~と気づく)、たのしいです。その点で、評価が真っ二つに分かれる作品だと思います。

で写真は、パンフレット。右側のフィルムは、下にある銀の袋の中に入って、入り口でもらえる。





以下、ネタバレするので、知りたくない人は見ないでください。
逆に、映画見て、「何が何だかわかんなかった、映画代金かえせ~!!」
という人は、読んでみてください。

<種明かし(たぶん、この映画、こういう意味
  :個人的見解、間違ってたらゴメン)>

・この団地は、どこで漂流しているか
   → 三途の川(海みたいに広く見えるけど)

・どこに向かっているか
  → 彼岸。だからこの子たちは、向こう岸について、降りたら
    死んでしまう(なので、のっぽ君だけ岸に降りた)

・のっぽ君とは
  この取り壊される団地についている地縛霊
  団地に執着があるため、成仏できない

・夏芽はなぜ、とりこわされる団地にいた?
 のっぽ君となぜ知り合った?
 →夏芽は、家族の思いは、安次(やすじい)とのとき、
  つまり、取り壊される団地にある。その思い、執着から
  団地にいき、同じ執着の周波数を持っているのっぽ君を
  ひきよせた

・なぜ、三途の川を漂流することになった?
 雨が急に降ってきて、海になる「直前の」映像に注意。
 壁にひびが入っている。
 
 あの瞬間、団地が壊れ、子供たち全員が、
 死ぬ寸前までいっている。ただ、それが瞬間のことなので、
 自分たちは、死んでいるかどうか、わからない。

 つまり、この漂流は死にそうになった「こうすけ」や夏芽の
 臨死体験。自分が死んでいる自覚がないので、その場に執着している
 点で地縛霊と同じ。ただ、漂流していることからわかるように、
 そのままだと、彼岸について、向こう岸に降りたら、死ぬ

・夏芽は、なぜ、以前にもこういう体験をしていて、寝ると
 元に戻っているのか?

 →幽体離脱しているということ。
  幽体離脱したときに、三途の川にいき、そこから戻ってきている
  戻ってこなかったら死んでいる。


・なぜ、漂流中、近づいてくるのは、昔の取り壊した建物?
 
 →その取り壊した建物に地縛霊がいるから。
 地縛霊は成仏できないから、三途の川をさまようしかない。
 そのさまよっている地縛霊のいる建物が漂流している
 (そして、その建物に出会っているというわけ)
 
・のっぽ君はなぜ、手が木?そのあと木の部分が増えて、
 向こう岸にいる人も木が一部ある?
 (ついでにいうと、遊園地の観覧車のお姫様も土が見えている?)
 →成仏すると土にかえるという発想だと思う。
  完全に成仏していないので、一致部だけ土。土のところには、
  草が生える

・丸印のなかに中と書いているデパートのおもちゃ売り場の中に
 いた光の女の子はなに?
  地縛霊とも考えられるけど、たぶん、夏芽の生霊。
  小さい頃のおもちゃ売り場の誕生日の思いが執着となり、
  生霊を生んだと思われる。
  いうれにせよ、夏芽がその自分をみつめたことにより鎮魂され、
  さらにこうへいと一緒にいくことによって、執着が消え、
  生霊か地縛霊かわからないけど、消えた(成仏した)

・珠理は、頭から血をだしていたのに、なぜ復活した?
 →臨死体験の映像の中の話であり
 肉体的に、ダメージウケたわけではないから

・海の中の黒いものは何。
 その場に地縛しようとする、黒い思い。
 あの思いに取りつかれると、地縛し、成仏できない
 (が、生きることもできない)
 夏芽を助けるときに、のっぽさんが足を黒いものにもぎ取られるけど、
 助かるのは、地縛からのがれ、成仏できることを暗示している

・団地が目的地(海岸。実際には彼岸)についたとき、
 なぜ、のっぽさんだけが岸に降りた

 →のっぽさんは、地縛からのがれ、成仏することを望んだから。
  ほかの子供たちが、なぜ下りなかったかは・・・後の質問

・これが臨死体験だとすると、なぜこの子たちは、
 死なないで、もどってこれたのか?

 のっぽ君と、観覧車のお姫様、デパートの生霊?地縛霊?
 を成仏させてあげた功徳があったから。

・なぜ、この団地は飛んだ?
 功徳によって、次元上昇したから。
 ここまでくる道のりは、船でいくという2次元だったけど、
 功徳があったため、個人の次元が上がり、3次元の空を使える
 ようになった

・安次(やすじい)は、命をかけてまで、こうへいに謝ってこいって
 言ったのはなぜ?

 やすじいが伝えたかった・守りたかったのは、家族の愛であった。
 それを伝えていくこと、つながっていくことが、やすじいの使命
 であり、生きている価値だった。
 なので命を賭してでも、こうへいにあやまらせて、つながりをつなげて
 行くことが必要だった。

・この映画は・・・

 のっぽ君という地縛霊が成仏する過程を通じて、死ぬということはどういうことか、なぜ死ぬのか、ということを、子供たちを通じて学んでいく、三途の川を舞台にした物語

・・・って見ると、言い通じます
 (淡い恋愛物語、少年冒険物語としてみると、たぶん意味通じない)


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