【2012年6月14日~21日】- 第1日目から2日目まで
以前、一度は行こうと思ったイギリス旅行だったが、その時は『食事が美味しくない』という、かつて行ったことのある人の《一言》で、やめてしまっていた。
今回のツアーの訪問地に珍しく『ブロンテ姉妹』のゆかりの地「ハワース」が含まれていたのを、妻が『是非、行ってみたい』とこだわり(それに代金の安さにひかれ)『ロンドン・オリンピック』を間近に控えるイギリスに、改めて初訪問することに。
で、噂の通り、食べるものは美味しくなく(旅行代金の安さに一因があるのかとも思われたが、やはり美味しくない)、前半は雨が多く、多少がっかりしたが、それでも初めて行く土地はそれなりに新たな発見と感動があるものだ。
6月14日の昼12時すぎ、『乗り合いタクシー』で関空に向け自宅を出発。
利用する航空機が『中華航空』なので、途中北京で乗り継ぎロンドンに向かうことになるが、北京で5時間以上の待ち時間があって、その時間を利用し北京を垣間見る。
【北京オリンピック・メインスタジアム-『鳥の巣』の前で】
4年前の『北京オリンピック』の会場見学と美味しくない中華料理(中華料理は世界中どこに行っても《はずれ》のない料理と思ってたが前回の上海旅行もこの北京でも裏切られた-やはり旅行代金の安さの跳ね返りか)の夕食で、時間を潰す。
関空を出発したのが夕方4時半すぎで北京に現地時間の午後7時前(時差-1時間)に着き、ロンドンに向け北京空港を発ったのが翌15日の午前1:20だから、なかなかイギリスに到着できない。それに、時間も非常に中途半端だ。朝だか、夜だか分からない時間に移動し、その間機内で3回も食事をとらされたのでは体調も狂うし、ともかく体力がいる。
【深夜、北京空港からロンドンに向かう】
北京から飛行時間11時間(北京ーロンドンの時差は-7時間《日本からは-8h》)で、ロンドンの空港に15日の朝6時半に到着する。それから休む間もなくすぐに、バスでロンドンからチェスターまで約300キロ以上、時間にして4時間半の移動である。今日はハードなスケジュールになりそうである。
日本で俗に言う「イギリス」の正式名称は「グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国」といい、イングランド、ウェールズ、スコットランド、海を隔てた北アイルランドの4つの国(地方)から構成されている。
今回の旅行は、イギリスを回るとは言っても、北アイルランドはもちろん行かないし、スコットランドにも行かない。《イギリス本島》の真ん中から下のウェールズとイングランドだけである。
殺風景な空港の裏手からバスに乗り、いよいよイギリス旅行の始まりである。
途中で1回トイレ休憩する。日本と同じように高速道路の一定区間のポイントごとにサービスエリアが有り、最初のサービスエリアは水が流れ、緑が多い気持ち良いエリアだった。コーヒーを注文する。レギュラーサイズを注文したはずだが、カップの大きいこと。容量は裕に日本のそれの2倍はある。20分という休憩の制限時間の間に飲むのがせわしかった。
最初に訪問するチェスターは、リバプールやマンチェスターが近くにあるイングランドの北西部に位置する街である。建物の黒い柱と白い壁のコントラストが映える、中世の面影を残す美しい街である。
午後1時前にチェスターに到着する。
町の中心部で早速、昼食である。機内食以外の最初のイギリスでの食事である。豚ロースの煮込みという事であるが、やけに塩辛く大味である。どうも塩漬けの厚切りのハムをそのまま使った様な味である。ちょっといただけない。
食事の後、街の中を散策する。小さな町だから街を一周するのにさほど時間はかからない。中心部の城壁の上からおもちゃの様な通りを見降ろす。
城壁上の通路を賑やかな街の裏側の方に回り込む。チェスター大聖堂の横に出る。「つわものどもの夢のあと」という言葉をふと思い浮かべる様な雰囲気のひっそりとした場所である。
【チェスター大聖堂】
チェスターからリバプールに向かう。リバプールは言わずとしれた『ビートルズ』の生まれ育った港街である。途中から雨が本格的に降り出し、リバプールの港に着いた時には傘なしには歩けないほどになっていた。
【リバプールの街のショーウィンドウ-色彩がどこかしゃれている】
雨を避けてアーケードの下を歩く。ショウウィンドウを覗くと、日本にはなさそうな色合いのシャツが並んでいる。
【ビートルズ記念館】
ビートルズ記念館の前に出る。入ろうかと思ったが12ポンドもしたのでやめた。表で記念写真を撮るだけで充分だ。絵葉書を数枚買うだけで済ませる。
【リバプール大聖堂近くの街並み】
雨にけぶる港を一回りした後、やや離れた『リバプール大聖堂』に行く。古そうな大きな建物の外観だけを見る。
雨のリバプールを後に、今夜の宿泊ホテルのあるマンチェスターに向かう。夜と昼の時間が交錯し、食事もいったい《いつ》の食事をとっているか訳の分からない、長い長い1日目と2日目の日程が終わる。
2012年イギリス旅行1・出発から第2日まで