富士山に登る－やっぱり日本一高い山です

　２００８年７月２７日～２８日

　毎年、一緒に山に行くＹさんから「富士山に登らないかと。」と誘いをうけたのは７月の上旬だったか、もう少し以前だったか。その時期になると夏山か秋の山の行き先をどうしようかと、休みのとれそうな時期をカレンダーとにらめっこしながら、日程やコースを探るのだが、今回はいきなり富士山である。

　富士山は確かに百名山だし、日本一高い山だし、登りたい山の上位にいつもランクされている。でも、ボクとしては、登りたい山のリストには入っていなかった。

　百名山を全部制覇気持ちはあまり強くないと思っているし（だいたい他人が定めた規準が自分と同じとは限らないし、それを律儀に全部登ろうなどとは思わない）、そもそも富士山はすでに登っているのだから２度登ろうとは思ってもみなかった。

　穂高や剱のように登りたい山は何回でも登りたいが、中学の時の漠然とした印象が、その後、より山に親しみを覚え北アルプスや南アルプスなどの山々を訪れる回数を重ねるごとに、「富士山は登る山ではない。観る山である。」という信念を強めていった。確かに百名山は魅力的な山が多い。でも富士山は一回で充分だというのが僕の気持ちだった。

　でも、Ｙさんは違っていた。いちばんの違いは、《まだ、登っていない》ということから来るのだと思う。まさか、百名山をすべて登るつもりで今回の提案をしたのではないと思うから、やはり一度は登ってみたい山なのだ。（もしかしたら、僕と違って、これを契機にすべてを制覇するつもりかも？！）

　まっ、前回が４０年以上も前のことだから「富士山はもう制覇した」などと、私も偉そうなことは言えない。経験にカウントするには間があきすぎて、時効かも知れない。
　というわけで、今回は提案に乗り富士登山のツアーに便乗する。

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