令和3年1月8日(金)
藪柑子 : ヤブコウジ、古名は山橘
ヤブコウジ科の常緑低木、高さ10~20cm
山地の木陰に地下茎を伸ばし群生する。
冬に光沢のある葉の間から覗く赤く熟した丸い実が
印象的で、正月の「蓬莱台」や盆栽等に用いる。
「蓬莱台」(ほうらいだい)は、新年の飾り台で
三方の上に米、橙、柚子、海老などを飾り、藪柑子
等を飾りつける。関西地方に多い風習である。
藪柑子は、厚みのある艶々した長楕円形の葉は互生し、
茎の上部に1~2層の輪生状につく。
夏に葉の間に白い小さな花をつけ、花の後に小豆大の
球果を結ぶ。それが冬になると真っ赤に熟し美しい。
藪柑子は常緑樹として、慶事や縁起物に用いられる。
特に新年の生け花には、仙寥(千両)、万両とともに
無くてはならない植物である。
藪柑子似た、一両(別名をアリドオシ)がある。
アカネ科、アリドオシ属の常緑低木
アリドオシとは、棘が細長く蟻でも刺し貫くとか、
棘が多く蟻のような小さい虫しか通り抜けられない
からとしてこの名があるといわれる。アリドオシは
正月の縁起物として、「千両、万両、有り通し」と、
持て囃される様だ。
アリドオシ(棘があるので注意)
花の少ない冬季に藪柑子は花材として重宝される。
徳川園
白鳥庭園
家庭の庭先や、盆栽等にもみられるが、今の時期
は、徳川園、白鳥庭園、名古屋城内が見頃であるが、
コロナの影響か、人でが少ない様だ、、、、、
今日の1句
憚らず手水所の藪柑子 ヤギ爺