遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

水 仙

2021-01-27 16:19:44 | 日記

令和3年1月27日(水)

水 仙 : 雪中花

ヒガンバナ科の多年草

八重咲きもあるが、いずれも実を付けない

剣状の厚く柔らかな葉の中に、20~30cm程の

真直ぐな花茎を立て、その先端に数輪の花を横向きに付ける

白色六弁の花冠の中央に、黄色い盃形の副花冠が在る。

その花の形から「金盞」(きんせん)、「銀台」の名がある

年末から早春にかけて咲き、花は清楚で香りが高い。

地中海沿岸が原産で、古くに中国経由で渡来したとされる。

日本の水仙の群生地は、越前岬(福井県)、淡路島、伊豆爪

木崎などがよく知られる。

岬の斜面を埋める水仙の群落に、海光の広がり及ぶさまは、

冬の大自然の清々しい景観である。

水仙は花壇に植えたり、鉢植えにして楽しんだりするが、多

くは切花用に栽培され市場に出回る。花材を始め花の少ない

季節を彩る花として広く愛されている。

「雪中花」の別称が在る様に寒気の中に凛として咲き、然も

可憐な花の風情は日本人の心情に敵うものがあるようだ。

 

図書館の帰り、中学校の校庭裏の花壇に水仙が植えてあった。

日溜まりに風に揺れて、、、暫くして民家の前の街路にも、

普段は何気なく通っていて気付かぬのに、、、、

今日は、少し風が強く、それに抗う様に揺れていた。

 

今日の1句

水仙の震へ止まざる風の道    ヤギ爺