遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

トランプ大統領の残した物

2021-01-17 16:51:53 | 日記

令和3年1月17日(日)

トランプ大統領の4年間

4年前、ポピュリスト・保護主義者・ナショナリストの

ドナルド・トランプが共和党予備選挙で16人の候補者

を破り、大統領候補となった。大統領選挙では民主党の

ヒラリー・クリントンが圧倒的に有利の予想を翻して、

サプライズ当選を果たす。(投票数では、ヒラリー)

ヒラリーとトランプ、

アメリカファースト

 

選挙戦中や在任中で、虚偽と誤解を招く暴言を繰り返し、

米国政権史上前例のない誹謗中傷を重ねた大統領は、一体

何を残したか、、、、

人種差別、格差社会を齎し、自分の意にそぐわぬ者は、国

個人を問わず、徹底的に排除する。例え自分の仲間でも。

就任後、最初に行ったのが「移民の拘束、家族分離法」

次にメキシコ国境の封鎖。結局壁は造れずフェンスの補修。

ロシア疑惑、

外交ではアメリカ第一主義を追求し、「環太平洋パートナー

シップ協定」(TPP)、気候変動に関するパリ協定、イラ

ン核合意、中距離核戦略全廃条約、国連人権理事会、ユネス

コ、世界保健機構(WHO)等からの米国撤退を行った。

輸入問題を各国に果たし、米x中貿易戦争を引き起こした。

亦、エルサレムをイスラエルの首都とし、シリアからの米軍

撤退等で、中東紛争の火種を作った。北朝鮮との非核化交渉

の決裂。イランの「イスラム革命防衛軍司令官カーセム・ソ

レイマーニーの暗殺を謀った。

前回の大統領選挙での「ロシア疑惑」(大統領選挙でロシア

の干渉を歓迎・奨励し、その調査での司法圧力,職権乱用)で

弾劾議決され(上院は共和党多数)で否決された。

バイデンとトランプ

不正選挙と煽り、

議事堂へ、トランプ支持者が乱入、

今回の大統領選挙では、自らの敗北を認めず「不正選挙」と

再集計を求め、法廷闘争でも敗北したが認めず。支持者を煽り

集会の場で支持者達を煽動して国会議事堂へ向かわせ、乱入し

再び弾劾決議案が決定した。

国内の経済面では、失業率を2019年には3.5%に改善し

たとされる(就任時は4.5%)が、労働力そのものは団塊世代

が退任し、出生率も低下したのが主な要因と言われ、トランプ

の実績に依るものではない。亦、雇用の増加はオバマ政権時は

年平均で260万人に対し、トランプ政権では220万人と減

少している。 経済環境は、トランプ大統領就任時に大型減税

を実施し、一時的に生産性向上を促したが、2018年に始ま

った米中貿易戦争による関税の引き上げで、米国経済は再び悪

化していく。 金融政策でFRBに対し、金融の緩和策で景気

の底上げを求めたが、世界の金融市場を不安定化させた。

大型減税や軍事費の増加により、連邦政府の負債額は5兆6千

憶ドルに増加し、オバマ政権(8年)より短期間で増大した。

貿易赤字は4810億ドル(2016年)から5770憶ドル

に増加した。

トランプ大統領の政治手法は、その場の行き当たりばったりで、

自分の意見に従わぬ者は、例え味方(自分の指名に関わらず)

でも直ぐに排除(退任させる)していく。 政権の4年の間に

マテイス国防長官

ボルトン大統領首席補佐官

退任した(させられた)のは、ボルトン大統領補佐官、コーツ

国家情報局長官、ニールセン国土安全保障長官、マティス国防

長官、ケリー大統領首席補佐官、セッションズ司法長官、テラ

ーソン国務長官、バノン上級顧問、ベイリー国連大使等、28

名が解任、退任されている。(前代未聞の多さである)

彼の選挙戦略は

相手陣営に対し、虚言、暴言を繰り返し、政権の間の実績を

全て自分の手柄とし、ネット上やSNS配信で嘘の情報を流し

支持者等を煽る「プロパガンダ」(思想の宣伝を利用して、

嘘の情報で民衆を扇動する)を用いて、「どんな事も自分達

は正しい、、正義は必ず勝つ」と盲目的にトランプを信用し、

熱狂する支持者(トランプを神と崇める教団の様な者)を誘

導する。第二次席世界大戦の折りに庶民を煽り、ナチス党を

アドルフ・ヒトラー

率い、反ユダヤ主義(自分達が最高の民、それ以外は排除)

、人民主義を貫き大量虐殺をしたヒトラーは、演説が旨く

世論の意識高揚心から、ヨーロッパ全土へ進軍した。

常に「自分達は正しい道を進む」と唱え、、やがて全世界

を相手にして敗北、、追い詰められて自ら命を絶った。

トランプは演説は旨くないが、今の時代に即し、ネットや

SNSで虚言を乱発、、残念ながらそれを崇める信者も

世界には多々いる。人種差別や,格差社会に悩む貧困層の

人達に、鬱積する物が溜まり、何でもいい外へ爆発させる

物が欲しい人々は、盲目的に煽動され易い。(日本にも

訳も判らず、トランプに賛同しデモする人がいる様だ)

トランプのお友達、

トランプの似たもの同士、

トランプの大きな誤算は、全世界を襲った「コロナ過」で

在ろう。コロナ対策を何もしないで、世界NO,1の被災

者を齎した。(自身はゴルフ三昧、政治に無関心)

コロナは中国の所為だ、米国に責任は無い。

感染者数39万212人、死者数39万218人、全世界

で死者は200万人を超えた。米国に次いだ死者が多い

ブラジル(15万2093人)でも、トランプを崇拝する

大統領は何も対策を講じない様だ。イギリスのジョンソン

首相も一時期、トランプ支持者であったが、コロナ変異種

で感染拡大、慌てて対策を講じている。

トランプの友達(英、ジョンソン首相)

 

このコロナの脅威を、世界の或る著名な細菌学者は「地球

温暖化が細菌を増殖させる一因となっている」と警告。

就任して直ぐ「気候変動に関するパリ協定」を脱退した

トランプ氏に、天は罰を与えたのであろうか、、、、

コロナから手痛い、しっぺ返しなのかも知れない。

トランプの孤立、

 

トランプ大統領の唯一の恩恵は、不景気でも株価が下がらず

投資家は巨大な富を得た事か。(日本でも同じ現象が、、、

貧民は益々、、格差社会、社会の分断は大きく、、、)

 

今日の1句

木枯らしの肌を突き刺す風の芯   ヤギ爺