遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

千両、万両

2021-01-09 16:42:52 | 日記

令和3年1月9日(土)

千両、万両

千 両 : 仙 寥 

暖地の山林の樹下に生えるセンリョウ科の常緑小低木

普通、「万両」に対して「千両」と書かれる事が多い。

60~90cm、茎は緑の部分が多く叢生して広がる。

葉は長楕円形で、縁にぎざぎざがあり対生。

夏、茎の頂の葉の間に花とも見えぬ淡緑色の細花を、

群がるように付け、やがて小球果となり、冬になると

4~5mmの紅い実となる。黄色の種類も在り正月用

の花材として「万両」とともに好まれる。

黄色の千両

 

仙寥には切り花、万両には盆栽が多い。

千両、万両の見分け方は、葉陰に実の付く「万両」と

対して「千両」は葉の上で色づく。

 

万 両

ヤブコウジ科の常緑低木。 色の少ない冬の山野や

また庭園等に紅を点ずるものとして「千両」「万両」

と並べて称されることが多い。

高さ60~90cmくらい。確りとして立ち、厚くて

長さ70cmほどの楕円形の葉が上の方に固まって

互生する。小枝の先に、夏に黄白色の小花をつける。

実は、寒くなると深紅に色づき、葉陰に鬱然として

紅い。千両より大粒で、径5~6mmとなる。

実は、冬中落ちない。 千両に勝るので万両だとか。

(新日本大歳時記「冬」今井千鶴子氏の季語解説による)

 

名古屋南部に白鳥庭園がある。(吟行でよく訪れる)

庭園の中の水辺に、「水琴窟」がある。

竹筒を耳にあてると、地中に埋めこまれた伏せ瓶に、

鹿威しから滴り落ちる水が、その瓶の空洞に反響し、

幽かな何とも言えぬ心地よい「響き」が伝わる。

(一昨年の4月頃)

 

その目線の先に小さな籬(まがき)が作られて居り、

その傍らに万両が覗いていた、、、、、

 

今日の1句

万両や水琴窟の音幽か    ヤギ爺