遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

女正月

2021-01-15 16:19:27 | 日記

令和3年1月15日(金)

女正月 : 小正月

もう食べられないワ、、、

 

正月十五日、元旦から七日迄の大正月を男正月と呼ぶ

のに対して十五日を女正月と呼ぶという説と、松の内

を多忙に過ごした女達が、十五日を「年礼の始め」と

したので女正月と呼ぶ、という説がある。

何れにしろ、女性に焦点を合わせた正月であろう。

仕事を休み、晴れ着で社寺に参ったり、酒宴を開いたり

することもあるようだ。

 

昔は、宮中や武家階級等の上層部の儀礼の性格を帯びた

ものを、大正月と呼んだのに対し、小正月は庶民(農民)

的な慣習が強く、農作の吉凶を占い豊穣を祈念するもの

が多い。今もこういった風習は農村に残る。

小正月には、飾り木の一つとして「餅花」を飾る。

柳や榎等の木の枝に紅白の小さな餅を付け、神棚に捧げ

祀る風習が残っている。

また、小豆粥を炊いて食す、風習も残っている。

京都、下鴨神社内:味さるやの小豆粥)

 

今では、都会などには「女正月」を意識した行事は殆ど

見られない。

 

夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」に「女正月」

が在ったので紹介したい。

女正月

正月十五日を中心とする小正月をこう呼ぶ。

松の内の間も忙しく働いた女達のための正月だという説も

ある。元旦が七日迄の大正月(男正月)に対峙する季語と

して、俳句の世界では比較的詠まれている季語である。

女正月一つを例にとってみても、一月十五日といえば、松

の内も明け、仕事も学校も始まり、既に日常の生活が始ま

っている。「今日は女正月です」と、悠々過ごす方がいら

っしゃるとすれば、誠に優雅かつ羨ましい限りである。

かって、一月十五日を中心に行われて来た「成人式」で、

若者達の軽薄な言動がマスコミに取り上げられ、大問題

になったことが在った。高知県の橋本知事の一括に拍手

を贈った大人達も多かったはず。

祝って貰うことに何の感謝もなく、同窓会みたいにやって

くれだの、立食パーテイにしろだの、お楽しみクイズの

賞品をもっと良い物にしろだのと主張する若者のために、

何で現金を使って成人式をやる必要があるのか。 同窓会

や合コンなら自分たちで金出してやれ! と、オバサンは

言いたい。感謝知らないヤツのために大金を遣うくらい

なら、一月十五日を「女正月」の祝日にすればいい。

全国の働くオバサン達は、心から感謝してこの祝日を、

楽しむに違いない

(正月TNドラマ「女正月:向田邦子原作より)

 

今日の1句

女正月賄ひ忙し妻の留守    ヤギ爺