令和4年5月17日(火)
鴨足草 : ユキノシタ
ユキノシタ科の常緑多年草。 草丈約30cm
山野の湿地に自生するが、庭等にも植えられる。
紅紫色の紐状の根を這わせて繁殖する。
根際から肉厚で丸い葉を出し、葉や茎にも毛を帯びている。
5~7月にかけて白い五弁の花を咲かせるが、花弁の上3枚
は小さく淡紅色で斑点の在り、下2枚は白く大きく垂れる。
名の由来は、雪の下に在っても葉が青々としているからとか
或いは白い花を雪に喩えたとも云われている。
亦、花の形が鴨の足に似ているから「鴨足草」といわれ、
虎の耳に似ているからと「虎耳草」とも書く。
葉は、凍傷や咳止め等の効能がある。
葉を火で焙り軟らかくなったものを、患部の腫れた所に貼り、
凍傷、しもやけ、火傷などに効能があるといわれる。
葉をすり下ろした絞り汁をガーゼに浸し、耳垂れ、中耳炎に
良いとされる。
亦、風邪・咳止めにも効能があるとされる。
ユキノシタの葉に氷砂糖、生姜を加えて煎じて飲むと良いと
される。
私は小学生の頃に小児喘息を患い、「ユキノシタの葉に柿の
ヘタ、大根のスライスに氷砂糖をいれ半日程置いた上澄み液
をよく飲まされた。」
余り馴染まず、三度三度イヤイヤ飲んでいた。咳は止まるが
喘息に効くとは思わず、、症状が酷くなると医者にはしり、
注射と吸入器を、、暫くして落ち着き、、繰り返した。
親には大層心配をかけたが、、。ユキノシタが咲く頃には
何時もこの頃を思い出して居る。
丁度、徳川園(虎の尾付近)のユキノシタが群生している
頃である。
今日の1句
鴨足草貰ひ歩きし母の貌 ヤギ爺