遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

鴨足草

2022-05-17 16:44:50 | 日記

令和4年5月17日(火)

鴨足草 : ユキノシタ

ユキノシタ科の常緑多年草。 草丈約30cm

山野の湿地に自生するが、庭等にも植えられる。

紅紫色の紐状の根を這わせて繁殖する。

根際から肉厚で丸い葉を出し、葉や茎にも毛を帯びている。

5~7月にかけて白い五弁の花を咲かせるが、花弁の上3枚

は小さく淡紅色で斑点の在り、下2枚は白く大きく垂れる。

 

名の由来は、雪の下に在っても葉が青々としているからとか

或いは白い花を雪に喩えたとも云われている。

亦、花の形が鴨の足に似ているから「鴨足草」といわれ、

虎の耳に似ているからと「虎耳草」とも書く。

 

葉は、凍傷や咳止め等の効能がある。

葉を火で焙り軟らかくなったものを、患部の腫れた所に貼り、

凍傷、しもやけ、火傷などに効能があるといわれる。

葉をすり下ろした絞り汁をガーゼに浸し、耳垂れ、中耳炎に

良いとされる。

亦、風邪・咳止めにも効能があるとされる。

ユキノシタの葉に氷砂糖、生姜を加えて煎じて飲むと良いと

される。

私は小学生の頃に小児喘息を患い、「ユキノシタの葉に柿の

ヘタ、大根のスライスに氷砂糖をいれ半日程置いた上澄み液

をよく飲まされた。」

余り馴染まず、三度三度イヤイヤ飲んでいた。咳は止まるが

喘息に効くとは思わず、、症状が酷くなると医者にはしり、

注射と吸入器を、、暫くして落ち着き、、繰り返した。

親には大層心配をかけたが、、。ユキノシタが咲く頃には

何時もこの頃を思い出して居る。

 

丁度、徳川園(虎の尾付近)のユキノシタが群生している

頃である。

 

今日の1句

鴨足草貰ひ歩きし母の貌   ヤギ爺