令和4年5月23日(月)
水 馬 : アメンボ
カメムシ目アメンボ科の水生昆虫
体長5~30cm程で黒く細長い。三対の肢のうち後ろの
二対は極めて長く、肢には毛が生えている。
池沼や小川等の水面を滑走し、ジャンプもする。
水馬は肉食で、小昆虫を捕食する。前肢で捕獲し針のようなに
尖った口器を突き刺し、消化液を出して獲物を溶かし液状の物
を吸い込む。
俳句では「みずすまし」と呼ばれる事が在るが、本来「みずす
まし」はミズスマシ科の別の甲虫である。
アメンボは身体から飴のような匂いがするのでこの名が在る。
(飴の匂いを発する棒状の虫から、あめんぼう)
肢に生えている毛が表面張力を促し、水面を奔るように滑走
する。細長い肢の先は鞭のようにしなり、動く度に水の表面
に水輪が出来る。肢の先からは油分を分泌、浮力を助ける。
表面張力は、
液体または個体の表面が自ら収縮して、出来るだけ小さな面
積を作ろうとする力。
小学生の頃に理科の実験で、水に浮かべた1円玉(アルミ製)
が水面に浮かぶのを不思議に思っていた、、、、。
水 馬(すいば)
余談であるが、江戸時代の享保2年(1735年)田安、一橋、
清水の三家の藩士が徳川吉宗の御前で水馬上覧を行った。
藩士が馬を川に引き込み、馬の肢の届かぬところで降りて曳き
再び足が届く所で馬に乗り、対岸に渡る速さを競わせた。
馬は泳ぐことは出来るが、アメンボのようには、、、、
(水馬をあめんぼうというのは、やはり飴の匂いから、?)
埠頭公園の噴水のある池に水馬(アメンボ)がゆっくりと
6本の肢を動かして滑走している。(噴水は止まっていた)
時折り、2匹が競うように、歩調を合わせるように、、、
久しぶりにアメンボの泳ぐのを見た。水面を楽しんでいた。
今日の1句
水馬の足並み揃ふ二匹かな ヤギ爺