遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

枝垂れ梅

2021-03-16 16:20:36 | 日記

令和3年3月16日(火)

農業センターの枝垂れ梅

梅は、バラ科の落葉高木、中国原産で日本へは8世紀

頃に渡来した。

「万葉集」には、119首もの「梅の歌」が収められ、

この時代には、花と言えば桜より梅に人気が高かった。

春先に高い香気を放って、馥郁と咲く。

水戸の「偕楽園」奈良の「月ヶ瀬」が梅の名所で在る。

 

名古屋の「平針農業センター」は枝垂れ梅が有名である

カミさんと二人、友人に誘われ出かけて観た、、、

地下鉄鶴舞線の「平針駅」で下車、市バスで約10分程

「農業センター北」に到着、徒歩で5分程、、、、

(地下鉄、平針から徒歩なら20分程である)

バス停からセンター迄、道の両側に枝垂れ梅の並木が続く。

センターに入ると、既にどの梅も満開を迎えて居り、、、

風に吹かれて、枝垂れが靡いていた、、、、。

農業センターの「枝垂れ梅園」は、平成5年に整備され、

面積は約5000㎡。 

枝垂れ梅は12品種で約700本が在るとのこと。

一重咲きの白、八重咲きのピンク等様々な品種の枝垂れ

梅が咲き盛り、馥郁とした香りで心地よくさせてくれる。

コロナ過の平日で、人出は少ないがそれでも人気の梅の

廻りには、カメラを手にした人達が多い。

センター奥の牧場近くには菜花が咲いて居り、枝垂れ梅

とのコラボは目に鮮やかである、、、、

 

今日の1句

真青なる天より梅の降り注ぐ   ヤギ爺


囀り

2021-03-15 16:34:02 | 日記

令和3年3月15日(月)

囀り : 百千鳥

繁殖期の鳥の雄の縄張り宣言と、雌への求愛を兼ねた

鳴き声を指し、地鳴きとは区別して用いる。

一般にメロデイアスで美しい複雑な声を発する。

ムクドリ

ホトトギス

秋にも同様に囀る鳥もあるが、春を告げる鶯を先駆け

として様々な鳥が歌い始める。

更に、五月頃には南方から渡来する夏鳥たちも在り、

高原や山地は囀りの天国となる。

あらためて言うまでもなく、人間の音楽と鳥の囀りには

密接な関係があり、季節の到来や変化を知らせる代表的な

季語として、例句も多い。

囀りを全体として捉える場合と、個々の鳥の鳴き声の特徴

を捉えて詠む場合がある。

また、啄木鳥(キツツキ、秋)が木を叩く修正(ドラミング)

を囀りの代りと解されるが、啄木鳥も時に「ヒョー、、、」

と鳴いている。

 

ご近所の庭先の梅や桃の木にメジロがやって来る様になった。

「チイ、、、チイ、、チル、チル、チル、、、、、」

名古屋港の埠頭公園の林に行くと、鵯(ヒヨドリ)や他の鳥

達も集まる様になった。

ヒヨドリの「ヒヨ、ピーヨ、、、、ピ、ピ、ピ、ピ、ピ、、」

と枝から枝へ飛び廻っている。

公園の日溜まりには、雀たちが集まって、、、芝をつついて

「チュン、チュン、、、、、、チ、チ、チ、チ、、、、」

すっかりコロナを忘れ、春の陽気を堪能して、、、、、、

 

今日の1句

囀りの日に疎ましく心地佳く   ヤギ爺


春 灯

2021-03-14 16:25:38 | 日記

令和3年3月14日(日)

春 灯 : はるともし、しゅんとう

春の灯火のこと。春の燈火には明るく華やいだ感じが在る。

潤む灯火は朧げで、時に妖艶な趣を醸し出す。

夕暮れ時の朧げに霞がかかり、やがて日が落ちれ街の灯り

が瞬く様になる頃が何と鳴く心地良いものである、、、

 

 

今年も、もう直ぐお花見のシーズンがやって来る。

お花見も「新型コロナウイルス」の影響で、この地域の

お花見は何処も中止となっている。

公園内での場所取りや屋台、宴会、食べ歩き等は中止だが、

夜、昼の花見の散策は自由である。

鶴舞公園内の桜並木の通路などには、ぼんぼりが下がり

自ずと雰囲気、盛り上がりを見せ、風情は楽しめる。

名古屋港では、3月の終わり頃が見頃のようで、、

そろそろ、温かくなり始めた今日この頃は心地よい。

地下鉄名古屋港駅を出た所の、橋の上の街灯が点く

のそぞろ歩きは、、楽しみである。

 

今日の1句

夕間暮れ雪洞の揺れ春ともし   ヤギ爺


春の驟雨

2021-03-13 16:36:26 | 日記

令和3年3月13日(土)

春の驟雨

春のにわか雨である。

驟雨は、一時に雨のあつまることで、夏の夕立が

その特徴を端的に表すと考えられ、その勢いが激

しく著しい。

春の驟雨は、一天俄かに掻き曇り、時に雷雨を伴

い風情が心地よいともいわれるが、、、、、

昨晩から降り続いた雨が、明け方の(4時頃)に

突然、雷鳴が轟き驚いて目覚めてしまった、、、

その後、雷鳴は遠のいたが激しく降り続く。

今日(3月13日)は、昨年身罷った姉の一周忌。

出掛ける頃には、小降りとなる。

昨年の葬儀は、尾張旭市(甥の住む)であったが、

我々に配慮し、名古屋市内の葬儀場で行われる。

雨の中、遺族等が出迎えてくれ、、、後、次々に

親類縁者が到着し、間も無く一周忌法要が始まる。

 

読経が続く中、一頻り雨が降り続いていた。

焼香を済ませ、、「精進落し」、全面、左右には

透明のアクリル板が、、マスクを外し会食をし、

久しぶりに縁者が集い、、、聞き辛いが慣れれば

会話も弾む、、、

甥たちが、「とうとう叔父さん一人になりました、

長生きしてください、、」 

「ウーーン、もう充分生きて来たヨ、然しながら

私の両親は、(お前は未だ未だ修行が足りない)

と、中々あちらへ呼んでくれない、、、、、」

 

今日の1句

春の雨かすかに聞こゆ天の声   ヤギ爺


椿 餅

2021-03-12 16:29:32 | 日記

令和3年3月12日(金)

椿 餅

(花桔梗:瑞穂区汐路町)

 

餡をくるんだ餅を、二枚の椿の葉に挟んだ和菓子

道明寺糒(ほしい)で作る事が多い。

薄紅色に染められ、濃い緑色の葉との対称が美しい。

 (俳人 : 形山由美子氏の解説)

春の餅菓子類の中では、やや遅れて店頭に出る。

「河海抄」の記述によれば、糯米を乾燥させて臼で挽

いて作った餅粉(道明寺糒)を甘葛の汁で練ったもの

を団子の様にし、椿の葉で包んだもの。

(不老園:中区古渡)

不老園

(川口屋:中区錦3)

川口屋

 

古くは、源氏物語の「若菜上」に記述が在る。

「椿い餅、梨、柚子やうのものども、様々に筥(はこ)

の蓋どもにとりまぜつつあるを、若きひとびとそぼれ

とり食ぶ」とある。

 

カミさんが買いもの帰りに「デパ地下」で珍しい和菓子を

を買って帰る。「椿餅」とある。

 

(名古屋芳光:東区新出来)

 

 

濃緑の葉で上下に挟んだ餅菓子、「椿餅」とのこと。

春の和菓子の定番だそうだ。よく似たものに「柏餅」「桜餅」

等があるが、椿餅は初めてである。

名古屋でも、この季節になると春の和菓子として店頭に並ぶ

ようである。

早速、頂いた。椿の葉の色と香りが食欲を誘い、、きめ細かな

餅の中に、小豆餡が、、、旨い、、病みつきになりそう、、、

 

今日の1句(俳人の名句)

椿餅葉の本はすに切にけり   松瀬 青々