「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「専称寺」(せんしょうじ)

2012年04月07日 07時09分32秒 | 古都逍遥「奈良篇」
 奈良には仏隆寺もそうだったが、人知れぬ小寺に名桜の穴場が多くある。今回訪ねた浄土宗「専称寺」もその1つで、地元でひっそりと愛されるている樹齢200年を誇るという古木のしだれ桜は、目を見張る美しさで、まさに穴場。

 当寺は、近鉄の二上山駅から500メートルほど離れた位置にひっそりと佇んでいる。観光地化しておらず、香芝市の古い集落の真ん中にあり、車での通行は難儀するほど狭い路を通らなければならない。しかし、境内を覆い尽くしたしだれ桜の迫力は壮観な美であった。 開花期間には、夜8時半までライトアップされるという。
 拝観料など不要で、花見見物で地元の人たちや、二上山方面のハイカーたちの姿もあった。

 本尊は「木造十一面観音菩薩立像」で平安時代中期の作と伝えられ、檜の一木造で、高さ142.5センチ。やわらかな耳や目鼻立ち、顔の輪郭はひきしまった趣きがあり、右膝をゆるめ、裾が左右に流れる姿勢はゆったり感が漂う。香芝市で最古の木像仏として平成六年に市の有形文化財に指定されている。一般公開は桜開花時のみ。駐車場は無い。

 所在地:奈良県香芝市畑7-9-7。
 交通:近鉄南大阪線「二上山駅」下車、徒歩5分。
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