いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

1995年3月

2011年11月22日 | エッセイ

1995年3月19日。

2日間の休みを貰って、妻と東京へちょっとした旅行に出た。

当時乗っていた水色のマーチで。

 

出発が遅れ、北茨城の「うぐいす谷温泉」で一泊することになった。

かなりのんびりした旅行になってしまった。

 

「東京に行く」という目的以外にこれと言った目的がある訳ではないし、のんびり行こうということになり、翌20日は筑波山に寄って観光。

 

昼近く、頂上付近の食堂兼みやげ屋に入ってテレビを見たら、「東京の地下鉄で多くの人が倒れている。原因は不明」という臨時ニュースが流れていた。何百人もの人が倒れていて、嘔吐している人の映像もたくさん流れていた。

 

予定通り行けばちょうど東京についていたはずの時間だ。

妻に「これって、オウム真理教じゃね?」と言った記憶がある。

そして2日後の22日にオウム真理教への強制捜査が始まった。

 

昨日全公判が終結し幹部13人の死刑が確定した。

 

狂気というのはこういうことを言うのだろうと思った。

麻原彰晃の髪の毛が3000円、血を飲むための「イニシエーション」が100万円だっつーんだから狂っている。

この狂気集団にはエリートと言われる人たちも多かった。

こういう人たちも、ものの見分け方ができなかったってことだ。

 

オウム真理教に狙われ続けた当時のサンデー毎日の編集長、牧太郎さんは、

パスカルの言葉を借りてこう言っている

「それが真の宗教ならば人間の義務、人間の無力さ、人間の傲慢さ、人間のとめどない欲をはっきり教えてくれる」

拝金宗教は、それだけで「ニセモノ」である。

 

俺もそう思う。

コメント (2)
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