いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

ビートルズ

2011年11月02日 | エッセイ

もう解散してから40年以上になるんだねぇ。

 

今夜のNHK「SONGS」はビートルズ。

 

中学2年生のとき、同じクラスにビートルズの熱狂的なファンが二人居た。

俺はその頃、ビートルズって名前は聞いたことがあるものの、いかなる音楽を奏でるのか全く知らなかった。

「ビートルズって歌も唄うの?」(その頃、外国のバンドはベンチャーズしか知らず、ビートルズもただエレキを鳴らすだけのバンドかと思っていた)。

とか

「ビートルズのリーダーって、リンゴ・スターだよね?」(ビートルズのレコードの中心部分は「りんご」の絵だった)。

なんて言って

ばっかじゃねーの!

と言われたことがある。

 

そして、「これでも聴け!」と言われてプレゼントされたのが「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」というすごい名前のアルバム。ちなみにこの邦題はあの水野晴郎さんがつけたらしい。

 

曲を聴いて、特別良いとは思わなかった。

でも、当時フォークソングやクラシックを聴いていた俺にとって、今までに聴いたことの無いコードやリズム、転調の連続などは、ちょっとした驚きではあった。

 

レコードをくれた友達が、「どうだった?」と言うから、とりあえず「まぁまぁかな」と答えておいた。

「じゃぁ、これはどうだ」と貸してくれたのが「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」。

「素人には良さがわからないと思うけどね」と、言わなくてもいいことを付け加えられて。

  

 

「何だこれは!」の連続。

スタジオ録音だかライブ録音だかよくわからん曲や、インド音楽、鶏や犬の鳴き声が入った騒々しい曲、ドラッグの影響を思わせる幻想的な曲などが入っており、「よくこんな変なアルバムを出したな」と思った。ジャケットも曲も受け狙いとは到底思えない。

 

友達に「やっぱ素人には良さがわからなかったか」と言われるのが嫌で、何度も聴いた。

それでも、「ビートルズの最高傑作」と言われるこのアルバムの良さはわからなかった。

 

しかし約1年後、突然ビートルズが大好きになり、ビートルズと名のつくものは片っ端から集め、ビートルズの映画3本だてを続けて観たりするのだから人間というものはわからない。

きっかけは俺の好きだった女の子がビートルズか好きだったから。

 

あの山下洋輔氏も言っている。

「ジャズを好きになるには、ジャズを好きな女の子を好きになることだ」って。

コメント
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