40年近く前、私は原田知世さんと泉岳寺の「樫の木」というレストランで一緒に食事をしたことがあります。
と、いろんな人に言っていますが、妻と一緒に食事をしていたところに原田さんとマネージャーと思しき女性が入店してきて、隣のテーブルに座ったというだけです。
店には私たち二人と原田さんたち二人しかいなく、BGMもかかってなかったので、話がばっちり聞こえてしまう状況でした。当時原田さんは20歳ぐらいだったと思いますが、明るい感じでハキハキとしていて、妻と「性格の良さが伝わってくるね」なんて話をしたのを覚えています。
映画はたくさんの涙あり、少しの笑いありで大変良かったです。
事前に映画のモデルになった西畑保さんをテレビで拝見しており、実話をもとに作られた映画であることは知っていました。
実話でなかったら、お涙頂戴のメロドラマになっていたかもしれません。
戦争、貧困、いじめによって小学校の低学年から学校に通わなくなり、読み書きができなくなった保さん。
それを隠して結婚し、半年後に回覧板に名前を書けずに奥さん(皎子さん)にばれた時に、皎子さんは「今日から私があなたの手になる」って言ったあたりからじわっときます。
保さんは64歳から夜間中学に行って学び、皎子さんにラブレターを渡そうとします。その後は詳しく書きません。保さんが、最後にある手紙を泣きながら読むシーン、鶴瓶さんは本当に号泣しながら演じたそうです。
原田知世さん、ますます奇麗になりました。皎子さんの若い時を演じた上白石萌音さんは、原田さんの声色に似せて発声したらしいです。なかなかの演技力だと思いました。
この話は新作落語になっていて、創作したのは鶴瓶さんのお弟子さんの笑福亭鉄瓶さん。生で聴いてみたいです。
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