アメリカでは、社会問題に関心をもたない人は少ない。
ある程度の財産を成した人で、なにかの社会問題に資金援助をしていない人は
まずいない。
が、トム・マクグラスのように、自分の財団を設立し、
積極的に行動する人は、それほど多くない。
「1989年に、家族3人でタンザニアのサファリを楽しんだ。
2人のガイドと12人の従者がつく贅沢な旅をね」
タンザニア唯一の収入源である森林や動物を含む自然保護の重 . . . 本文を読む
科学記者と環境専門家の協力を受け、「奪われし未来」を米国で昨年春に出版した。
大きな反響を呼び、十二カ国で翻訳出版された。
ワシントンにある世界自然保護基金(WWF)事務所を拠点に、
研究会や講演に飛び回る。
序文を寄せたゴア副大統領は、化学物質の毒性を警告した
「沈黙の春」の続編とたたえた。
この本の女性著者レーチェン・カーソンさんに比せられることも多い。
「責任も感じます。
だから、70歳 . . . 本文を読む
3年前、養鶏業を断念した。
瀬戸内海の豊島(てしま)に800羽を放し飼いにして有精卵を高松市内の
消費者団体に届けるー
そんな手間ひまのかかる仕事と、県を相手にした産業廃棄物撤去運動との両立は難しかった。
「産廃で住民は健康や将来に不安を抱き、農作物価格も下落した。
いやされるべき地域に目を向けなければ真の解決にはならない」。
その視点は公害調停の中間合意案には盛り込まれなかった。
今月13 . . . 本文を読む
日々の生活が「山登り」と切り離せない。
法廷には、大量の書類を詰め込んだリュックサックをかついでいく。
足回りはいつも登山靴。冬でも半袖のワイシャツにジャケットをはおるだけ。
体は冬山で鍛えた。
あるシンポジウムで、ゴミ減らしの実践法を問われ
「僕くらい物を持たないやつはいない。
コートだって持っていないんだから」と答えた。
切り取った使い古しのポスター、カレンダーの裏に刷った名刺を持ち歩く。
. . . 本文を読む
「ジャーナリスト、歴史家、国会議員、人権活動家と多彩な人生を歩んできた。
4月から今月中旬まで桜美林大学の客員教授として日本に滞在している。
「授業では平和と公平、暴力と非暴力、インド・パキスタンの歴史などを取り上げています。
日本に暮らして印象深いのは調和。
インドは公平を強調するあまり、調和を無視してきましたから」。
講演会、シンポジウムに積極的に参加、
日本人のインド理解を深めてくれる特 . . . 本文を読む
宅地を無料で貸出します。
20年住めば差し上げます。
そんな条件で鰍沢町(かじかざわまち)が町外からの移住者を募集していることが、
ニュースとして流れた。
直後、首都圏を中心に全国から問合せが殺到した。
「問合せが全然なかったらどうしようかと、実は気をもんでいたんです。
反響の大きさに驚いています」
用意した宅地は一区画360~390平方メートルの計6区画。
小学校、保育園はどちらも徒歩十 . . . 本文を読む
野生のタヌキに、毛が抜けて衰弱しする伝染病の「かいせん」が広がっている。
大学の研究者と二人三脚で原因を追跡する。
ハンターの資格を持っている。
しかし、「動物の生態を調べるうちに、だんだん引き金が重くなって…。」
昨シーズンは入猟税など十数万円を納めたが、獲物はウサギ2匹。
妻の和江さんは「そのお金があれば、おいしい牛肉がたくさん買えたのに」。
北海道から九州まで各地に散る三百人近い狩猟仲間 . . . 本文を読む
えらい人だなあ。
そう思った人たちの記事を、切り抜いては、ファイルに保存しては、時々眺めていました。
その習慣は、高校生の頃からで、大学の頃まで続いていたかも。
その頃の記事がひょっこりでてきて、改めて見ていたら、福島県の人だった。
掲載されてから、すでに20年以上たち、
5年前に原発事故がおこり、福島県のイメージは変わった。
だけど、記事の中の、「素晴らしい人」がしたこと、
しよう . . . 本文を読む