目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

牛さんをきれいにしにいきました

2008年01月07日 | 大佐渡放牧トラスト
年末のお話ですが、29日に高千の畜産家の池野さんの牛舎にお邪魔しました。
目的は「ふゆみちゃんと仲良くなること」。
ふゆみちゃんって?

去年、お手伝いをちょろちょろいたしましたNPO「大佐渡放牧トラスト」で
購入した黒牛の名前です。
ドンデン山で放牧する牛を増やす一つの具体的な方法として40万もする牛
(平均的価格ですが)を購入。
そして、畜産家の方にお世話を委託したのです。

でも、購入はしたものの佐渡は広く、相川・高千は気軽に行ける距離ではありません。
今回ようやく時間を見つけ、仲良くなるために牛のブラッシングをしにいくことと
相成りました。

私はどちらかといえば写真係りでしたが、私なりに楽しみました。(←傍観者)
代表や鼓童さんは、池野さんの娘さんに手取り足取り牛の花輪のひもをつなげるやり方や、ブラッシングの仕方などを教わっていました。
その姿が「何かおもしろいねえ」とくすくす笑ってらっしゃる姿が印象的でした。


池野さんの娘さんはどちらもお若い。私とほとんど変わりません。
ものすごく力と経験が必要とされる子牛のとりあげや、牛の爪きり(資格が必要なんだそうです)もできるかなりなスペシャリストです。

お二人に聞いてみました。
「牛を飼うためには、何が一番重要ですか?」
「え~、何だろう?」女性らしい合いの手。
「わからんなあ、そんなん考えて牛の世話したことないし。
そんなこと聞かれること自体はじめて」と(笑)

この答えそのものが何か素晴らしい。
「特に何も必要ないんじゃない?」

それでも答えを探してくれて、
「忍耐?我慢?相手しゃべらないし」という感じで答えてくれました。
「大げさに言えば信頼関係築くこと?あっちの牛なんて買ったばっかりの時は気性が激しくて
全然なつかなかったけど、今は平気だから。そういうの?」

迷彩服の作業着が素敵に似合っていました。

たまに一瞬本気で牛を飼うことを考えたりすることもあります。
お金を稼でもらうことはまだ考えず、とりあえずペットのような感覚で?と。
しかし素人考えで計算してみても、かるく100万円近くのお金が必要になります。
牛舎や牛といった経費だけでなく、維持費も含めるともっとすることになります。
最近は、アメリカさんのバイオエタノールブームで穀物のお値段が10倍近くになっている、なんて聞くと、ペットのような感覚で牛を飼うのはこれ以上なく贅沢なことだなあ。
フンが堆肥になってくれるとしても、それを処理したり運んだりするための
機械がまた必要になってしまう。

農業問題とか環境問題などとグローバルな観点でモノを見ようとしても、
お財布という実にリアルな問題がそれを邪魔してしまう、これはとてもシビアな現実です。

とりあえず宝くじでも買ってみようかなあ(笑)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (chihoさんへ)
2008-01-08 22:36:35
chihoさんも考えたことがあるのですね。嬉しいなあ。(笑)そうそう、獣医さんのお金も必要なんですよね。子牛の取り上げだけでなく、定期健診も必要で、さらに保険もいる、と子供と同じくらい手間がかかりますね。大量の干草をロールする技術もいるのかな。
牛を飼うことになれば、こんなことを考えるのも楽しみになるのかな?
黒牛はかっこいいですが、白い牛はイメージするに「美しい」そうですね。見てみたいです。圧倒されそう。
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Unknown (chiho)
2008-01-07 22:59:45
うんうん、私も毎年牛祭りに行く度に、この子が良いなあとか勝手に選んでいます。牛は食べる量が本当に多いから、草がない冬の間だって、大量の干草が必要となるし、それを運んでくるのも大変ですよね。獣医さんのお金もかかるし・・・。今みたいなトラックや大型の機械がなかった昔はどうしていたんでしょうね。トスカーナにはキアニーナ牛というローナ時代から存在する大型の白い牛がいるんですよ。でっかいです(笑)。
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