目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

スローカフェに出資

2007年07月04日 | 核のこといろいろ
●チェルノブイリ原発事故の放出量の10倍のクリプトン85(放射能のひとつ)が
 1年間で排出されます。
●この量は過去のすべての核実験が放出した量を上回ります。
●この量は現在稼動されているイギリス・フランスを抜いて、
史上最大の放出量で、過去例をみない地球規模の環境負荷を担うことになります。


昨年3月に試験稼動が開始された、六ヶ所村の核再処理施設で排出される
放射能について、六ヶ所の方から教わったものです。

しかし、再処理施設を現地に作った株式会社原燃は
多くの雇用(処理施設での雇用も含み)を地元に生み出した会社であるが故に、
地元に広く受け入れられています。
(六ヶ所村は青森県では例外的に失業率がとても低いのです)
もちろん、放射能の危険性には「安全」と言い続けています。

「核に頼らずに雇用を生み出す」ことを活動のひとつの柱として、
これまで様々な活動をされた、村で唯一、本当にたった一軒の反対派である
菊川さんが「牛舎を改築したスローカフェ」「間伐材を使ったゲストハウス」を
作ろうとされています。
(1000万円目標で現在700万円集まっているそうです)
http://www.infoaomori.ne.jp/~ushigoya/index.htm

この出資のお願いの用紙をもらった時は、なんともいえない感覚がありました。
「まだあきらめていなかったんだ」「まだ反対し続けてくれるんだ」。

反対派への風あたりが少ないはずがありません。
私だって、数年前の通信に核の危険性を書いた後、沢山のバッシングを受け、
かなりへこみました。(今も続いています)
何十年も反対をし続けた菊川さんに、強いバッシングがないはずがありません。

お会いした時、明らかににじみでていた精神的な疲れに加えて、
病魔による疲れも確実に現れていました。
それでもなお屈せずに前に出ようとしている強さ。

その強さには、ただただ感服してしまいました。


「長崎・広島の原爆投下はしょうがない」と発言した久間防衛相が
辞任したようです。
とてもちぐはぐな感じがしました。
その事件が気になって色んな新聞を連日読んでいたのですが、
どの新聞も同じ論調です。原爆は許せない、その通りだと思います。
でも、何かおかしいなあ、と思います。膨大な報道の中で、
今ある原発の後遺症に苦しむ人については何一つ書かれていないからです。
あくまで70年前の原爆のみ。

「一度に沢山の人を殺す原爆は許せない、
でもわからないように殺せる原発なら許せる」と言っているようにさえ思えます。
(考えすぎ?)

中には「日本の究極の目標は核廃絶である」と前置きに書いている新聞もあって
驚きました。「はじめて知ったなあ、そんなこと」と失笑してしまいました。


核廃絶を目指す国が、世界中で1番の核汚染国になることを知っている人は
少ないでしょう。どの新聞も取り上げないからです。
放射能の危険性については、ほんのさわり程度にしか触れられていません。

茨城県の臨海事故など、もう忘れ去られています。
今も苦しんでいる人は置き去りにされています。

苦しんでいる人がいて、その人の生の苦しみの声を聞いてしまったから
簡単にいえないのです。
「電気がない生活は無理」と。







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