革製品のお手入れ

冬の行事のひとつ。
「革製品のお手入れ」。
1年間使いまくった　財布とカバンに感謝する日です。

いらなくなったシャツの切れ端にほんの少しだけ
ワックスをつけて、しつこいくらいにそれをのばして、
みがく作業を夜にします。

この財布は吉祥寺で買ったのですが
買った時、お店の人が財布を渡す前に
とても念入りに丁寧に、ワックスでみがいてくれました。

10分くらいかけて、いろいろと話をしながら、みがいてくれました。

「ワックスを買う予定がないなら、ここにきてもらえればいつでも
みがいてあげますから」とか言ってくれたのを覚えています。


不思議なもので、みがく時はいつもそのお店の人の手を思い出します。
顔は覚えていないんだけど、手の映像だけがよみがえります。
すごく丁寧にふいてくれた映像。
その時は「いそいでいるんだけどなあ」とか「ちょっといそいでほしいなあ」とか
思ったりもしたんですが
今は、ゆったりとした映像として思い出されます。


だから私も、できるだけ丁寧にふきます。
連れ合いが「お前らしくない」と言うくらい。


お店の人は、ああやって客に教育してくれたんだなあ。
押しつけがましくなく、言葉少なに、ただワックスで磨くだけ。
それだけなのに、めちゃくちゃ教育されました。（笑）


磨き終わった後の財布は、つるつるしていて
なんだかいつもよりいっぱいナデナデしたい気分でした。





●コメントありがとね

あわたさんへ：狸はこちらもいますよ～。特に子たぬきが多いですね。
子育て中と思うと、なんだか憎めない。
「しょうがないなあ」という感じでしょうか。