目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

これぞ田舎!・・・なエピソード

2010年09月04日 | 田舎暮し賛歌
「おやかた、おるけ」(ダンナさんはいますか?)

と、朝早くに集落のTさんがやってきました。

息子をみているダンナを呼びに行きました。
おそらく茅葺き屋根のふき替えのアシスタントの仕事を頼みにこられたのだろう、と思われます。

少し話しをした後に
「悪いけど、これからすぐに仕事に行く」とダンナが言ってきました。

聞くと、集落のTさん、もうすでに仕事を頼んだつもりになっていたそうな。
なかなかこないので、どうしたのだろうと迎えに来たといいます。
しかし、ダンナはそういった話は聞いていません。
葺き替えの仕事は、今日朝8時から始まっていたから、これから来て欲しいと言われたそうです。


これぞ、田舎!!


今すぐ来てほしい、というケースや、言ったつもりになっていた、というケース。

今は、もうすっかり慣れたけど、慣れなかった頃は驚くやら、びっくりするやら、たまげるやらで。
(全部同じ意味ですが)

今ではもう「ああ、言っておいで」と私も言えますし
ダンナも「僕も聞いていたけれど忘れていたかもしれない」と、集落の人をフォローしてあげています。

集落の人も「俺もボケたかもしれん」と言って笑っています。


お互いがお互いを思いやってかける言葉次第で、難なくクリアできる問題ですが、

これを「言った言っていない」とかで言い合ったり、
私も「え?今からすぐに?」などと迷惑がってしまったら
(多分よくあるケース)争いごとに進展しまうだろう、と想像できます。

田舎と町場の時間の流れ方は違う、ともいえるケースかもしれません。


それが移住当初は(佐渡出身といえども)理解しにくいところでした。

だけど、神奈川出身のダンナは、それをしっかりと理解し、ゆっくりと私に諭し、
そして集落の人に寄り添うように生活してくれるようになりました。

すごい人だとつくづく思います。


私も今は、理解できるようになり、
そして、実は、田舎も町場も根っこは同じ人間なんだと知ることができるようになった…かもしれません。

でも、これだけは妙な確信を持っていえます。

田舎には人間の根っこが詰まっている
・・・かもしれない。
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