波打ち際のいろいろなもの

六ヶ所村に行ってきたことがなにげにウワサになっていて
時々人に聞かれたりします。
「行ったんだって？」
「それって休暇じゃないね（笑）」って。

それが嬉しかったりします。

興味をもってくれることが、ただ嬉しいのです。
（レベルが低いかもしれませんが）

ここに住む前は福井に住んでいたという知人も
いろいろ聞いてくれました。

彼らは両隣の町に原発（浜岡原発？）が建っていたらしく

「いつ（原発が）核爆発するかと思っていたよ」と。
「だって、しょっちゅう『（機器に）ひびが入った』とか
『（放射能が）もれた』とかいうニュースがながれとって。
　で、（電力会社側は）「安全な範囲です」って（毎回）同じこと言っとるし」

リアリティーのあるような、ないような話なんだけれど、
笑って話してくれるところがかえって、リアル。

「だから、私達が住んでいる町と隣の町のお金持ち度が全然違うの」
（※電力会社が代償に沢山お金をくれるから）

「去年とかに大発生したエチゼンクラゲも、絶対放射能のせいだよ
って思う」と。（※多量の放射能がDNAを壊す作用からくるもの）

うわ～。
本当そう～。

彼らも移住するまで原発がそんなに近くにあることに気づかなかったらしい。
完全な情報閉鎖が、どこにでもあるね。

カモメが羽根休めしているこの海岸は、六ヶ所村核処理工場を目の前にみすえる
海岸。
もろ放射能が流れている海岸です。
そこでカモメが泳ぎ、サーファーの若者が泳ぐ。

平和な光景の裏側に見える、黒さがただ怖かった。
呆然としながら、案内してくれた坊さんと一緒におにぎりを食べた。
意識のどこかで、この怖さを精一杯忘れようとしたのかもしれないな。

生協まつりをスタッフとしてやってらっしゃる知り合いの方は
六ヶ所村の情報が書かれている冊子をまとめてもって行ってくれました。
配ってくれるって言ってくれました。
情報が必要だね。
何はともあれ情報が。

そう思った。