成績が上がらない営業チームがあります。
成績が上がらないのは上司の責任であることが多く、営業部長にヒヤリングをしました。
私 「成績が上がらないようですが原因は何だとお考えですか?」
部長「新人の伸び悩みとチームリーダーの不振、交渉上手なお客さんが多く単価も上がらないし・・・」
私 「新人の伸び悩みの原因には何があると考えられますか?」
部長「う~ん、上の者が忙しくて下の者を構っていられないせいでしょうかねぇ。」
既に他人事になってきている部長に驚きながらも
私 「なぜ上の方達が忙しいのでしょうか?成績が上がっているなら理解も出来るのですが・・・。」
部長「私だってわかれば苦労しないですよ。きっと、自分の事でいっぱいなんですよ。」
私 「そうですか・・・。では、リーダーご本人達は自分の成績やチームの成績不振をどのように分析されていますか?」
部長「さぁ・・・?わかりません。頑張ってはいるんですけれどもねぇ・・・。」
私 「では部長はリーダー達とヒヤリングはしていないのですか?」
部長「していません。自分の成績が良くないのに下の者達の成績追求はしにくいですから・・・。」
私 「では、部長ご自身が成績が思うように上げられないのはなぜですか?」
部長「私は忙しいんですよ。会議資料を作らないといけないし、チラシも作らないといけない、日報も読まないといけないし、こんな会議にだって出させられるんですよ。どれだけ時間があっても足りない状態で、自分の営業なんかできる時間は少ないんですよ!」
語気を強めて答えてくださいました。
私 「それではその中に部長の仕事ではないと思われるものは無いですか?」
部長「全部僕じゃないといけません。他の人には任せられません。」
私 「その仕事は全部営業部長の仕事なのですね?」
部長「私の仕事じゃないものが多く有ります。しかし、誰に任せて良いか分かりません。」
私 「こんな状況だと会社がなくなりますよ。少し部下に厳しくされたらどうですか?」
部長「厳しく言って成績が上がるくらいなら厳しくしますよ。厳しい事を押し付けて部下が辞めたらどうするんですか!大変なのは残る者達なんですよ!」
私 「私が言う厳しさとは『厳しくする=大声を張り上げて叱る』ではないですよ。大声を張り上げなくても厳しさは出せますよね。やってみませんか?部長が明確な方向性を部下に示すだけで部下は安心して付いて来ますよ。」
部長「そんなことどうやってやれば良いか分かりません。これ以上仕事を増やさないでください。」
もう、これ以上はここに居たくないという様子でした。
私 「ありがとうございました。どうやら組織全体としての問題のようですね。これに関しては、社長とご相談させていただきます。目標達成に向けてご自身の方向性を明確にしてくださいね。」
そう言ってお引取り頂きました。
上司が明確な方向性を持たないという事は、会社にとっても部下にとっても不幸な事です。
部下は上司が掲げる旗を目指して進むものです。
なのにその旗を上司が掲げないとなると部下はばらばらな動きをしてしまいます。
ただ頑張れとはいいません。
しかし、自分のポジションなりの立ち位置は明確に持って頂きたいものです。
がんばれ!営業部長!
成績が上がらないのは上司の責任であることが多く、営業部長にヒヤリングをしました。
私 「成績が上がらないようですが原因は何だとお考えですか?」
部長「新人の伸び悩みとチームリーダーの不振、交渉上手なお客さんが多く単価も上がらないし・・・」
私 「新人の伸び悩みの原因には何があると考えられますか?」
部長「う~ん、上の者が忙しくて下の者を構っていられないせいでしょうかねぇ。」
既に他人事になってきている部長に驚きながらも
私 「なぜ上の方達が忙しいのでしょうか?成績が上がっているなら理解も出来るのですが・・・。」
部長「私だってわかれば苦労しないですよ。きっと、自分の事でいっぱいなんですよ。」
私 「そうですか・・・。では、リーダーご本人達は自分の成績やチームの成績不振をどのように分析されていますか?」
部長「さぁ・・・?わかりません。頑張ってはいるんですけれどもねぇ・・・。」
私 「では部長はリーダー達とヒヤリングはしていないのですか?」
部長「していません。自分の成績が良くないのに下の者達の成績追求はしにくいですから・・・。」
私 「では、部長ご自身が成績が思うように上げられないのはなぜですか?」
部長「私は忙しいんですよ。会議資料を作らないといけないし、チラシも作らないといけない、日報も読まないといけないし、こんな会議にだって出させられるんですよ。どれだけ時間があっても足りない状態で、自分の営業なんかできる時間は少ないんですよ!」
語気を強めて答えてくださいました。
私 「それではその中に部長の仕事ではないと思われるものは無いですか?」
部長「全部僕じゃないといけません。他の人には任せられません。」
私 「その仕事は全部営業部長の仕事なのですね?」
部長「私の仕事じゃないものが多く有ります。しかし、誰に任せて良いか分かりません。」
私 「こんな状況だと会社がなくなりますよ。少し部下に厳しくされたらどうですか?」
部長「厳しく言って成績が上がるくらいなら厳しくしますよ。厳しい事を押し付けて部下が辞めたらどうするんですか!大変なのは残る者達なんですよ!」
私 「私が言う厳しさとは『厳しくする=大声を張り上げて叱る』ではないですよ。大声を張り上げなくても厳しさは出せますよね。やってみませんか?部長が明確な方向性を部下に示すだけで部下は安心して付いて来ますよ。」
部長「そんなことどうやってやれば良いか分かりません。これ以上仕事を増やさないでください。」
もう、これ以上はここに居たくないという様子でした。
私 「ありがとうございました。どうやら組織全体としての問題のようですね。これに関しては、社長とご相談させていただきます。目標達成に向けてご自身の方向性を明確にしてくださいね。」
そう言ってお引取り頂きました。
上司が明確な方向性を持たないという事は、会社にとっても部下にとっても不幸な事です。
部下は上司が掲げる旗を目指して進むものです。
なのにその旗を上司が掲げないとなると部下はばらばらな動きをしてしまいます。
ただ頑張れとはいいません。
しかし、自分のポジションなりの立ち位置は明確に持って頂きたいものです。
がんばれ!営業部長!