日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

生き残りのヒント

2009-05-27 | 自己啓発
たまたま口にして驚いたので記事にしてみたいと思います。
本日の御題は「SB食品に見る企業生き残りのヒント」です。
創業1923年の食品メーカーです。

皆さんが良くご存知なトヨタという世界企業があります。
元々は豊田織機という会社が創業者の夢とロマンの実現のために
自動車製造に参入したのはご案内の通りです。
このトヨタの生き残り策は「多角経営」という事になるかもしれません。

トヨタグループにはトヨタ自動車をはじめ
豊田織機や自動車部品メーカーが多々あります。
それ以外にあいおい損保やトヨタファイナンスという金融関係
果ては、トヨタホームという住宅販売まで手がけています。
口悪く言うなら、儲かるものは何でもという事になるのかもしれません。

これに対しSB食品はというとスパイス(香辛料)の有名メーカーです。
こちらは香辛料やカレー、レトルト食品など
食に関する製品の製造販売を手がけています。
元々は香辛料だけであったはずのものが
あくまでも食に拘った中での事業展開をしています。

もしもこの企業が香辛料のみに拘り続けていたとしたら
即席カレーや即席ハヤシライスの誕生は無かったかもしれません。
パスタソースやパン・ご飯への参入は無かったかもしれません。
撤退はしてしまいましたが5/8チップなどの
お菓子への参入も無かったかもしれません。

ただ香辛料に拘り続け
それ以外に目もくれずに経営していたとするならば
上記のような商品群は生まれてこなかったし
企業自体の存続も無かったかもしれません。

必要なのは「最も得意とするもの(ジャンル)」です。
そしてその周辺に自分たちの商品や技術を生かして
消費者に必要とされるモノを探求する意気込みです。

生き残れない企業の口癖は
これしか出来ない
考えたことも無い
いつかは昔のようになる
やれるものなら代わりにやれば良いじゃないか
何か(努力しなくても)儲かるものが無いか
こんなものばかりです。

生き残りのヒントは本業を更に深めていくことです。
多角化するには常に参入の危険があります。
もしもお金が無いならば、
すべき生き残り策は「深耕」という事になりそうです。

コメント
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