日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

硬くなっちゃう!

2011-11-05 | つれづれ
美味しいお店(割烹)へ行って来ました。
場所は教えられません。
褒めるのではなくチョットだけ残念なお話をするからです。
せっかくおいしい食事を板前さんが丹精込めて作ってくれたのに
仲居(接客係)さんがそれを一瞬に崩してしまいました。
おいしい食事であっただけに残念でなりません。

おそらく接待さんも悪気があって言ったのではないのですが
その一言を聞いたお客様は一瞬に顔を曇らせ
それまでおいしそうに頬張っていた食べ物に手をつけなくなってしまいました。

その食べ物とは「梅貝の岩石焼き」というお料理です。
そのままお刺身で食べても十分においしい梅貝を
固めたお塩の土台の上に載せられた岩石に上で
ジュウジュウ焼いて食べるという創作料理です。

梅貝好き、アツアツ好きの私にはこれ以上ないお料理で
さっと焦げ目が着く程度に片面を焼き
ハフハフ言いながら
新鮮な梅貝の味と触感
少し火の通った梅貝の旨味
こんがり焼けた梅貝の香ばしさが
一瞬にして口の中を幸せの絶頂に登りつめさせてくれる代物でした。

参加者の中にはこんがり焼いて食べるのがお好きな方がいらっしゃいました。
梅貝の岩石焼きを
じっくりと焼いて
両面に焦げ目が着くのを確認してから
ゆっくりと口の中に運び込んでおられました。

そこへ今回の主役(悪役?)の仲居さんが登場です。
次のお料理を出すには私たちが楽しんでいた梅貝の岩石焼きは
スペースを取りすぎていました。
結果、次の料理を出すスペースを確保しなければならない仲居さんは
「あ~、こんなに焼いちゃって真っ黒じゃないですか!
これもこれも全部焼き過ぎです!
こっちのお皿に移しますよ。硬くなっちゃうじゃないですか!」

お焦げを楽しみにしていたお客さまは
一瞬にして顔を曇らせてしまいました。

そして、お皿に移された梅貝を恨めしそうにお箸で摘んではひっくり返し
ひっくり返してはまた元に戻しを繰り返していましたが
残念ながらアツアツの岩石は悪魔のような(?)仲居さんに持って行かれた後でした。

すべてがおいしい
全体的には大満足になる筈のものが
たったひとりの仲居さんの「私の仕事が進まない」という意識と
「お客様自身がおいしいと思って頂けるお食事をお出しする」意識の無さで
台無しにしてしまっていた感があります。

飲食店に限らず
お店は一人ひとりの小さな心づくしで成り立っているという事を
忘れないでいたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする