日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

伝国の辞

2012-04-10 | 元気が出る経営塾
経営者としての有り様を考えることが多くなりました。
経営者の有り様は決して楽なものではないと思っています。
厳しいものであるがゆえに私の経営者としての有様を伝える言葉が
時には厳し過ぎるという風に言われることも有ります。

厳しいものを楽なように言うから勘違いをする人がでてきます。
もっと楽な事は無いかと楽をすること探しに懸命になってしまったりします。
「甘えるのもいい加減にしろ!」と言いたくなるような発言や行動を目の当りにすることも有ります。

企業は公器です。
赤字にしてはいけません。
衰退させてはいけません。
株主だけのものではありません。
ましてや経営者のものでもありません。
企業はあくまでもみんなのものです。

国を建てなおしたことで有名な上杉鷹山が家督を譲るに当り、
藩主の心得として伝授したものが『伝国の辞』です。

この伝国の辞に経営者としての有り様を見たような気がしますので
ご紹介しておきたいと思います。

【原文】
一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれなく候

一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれなく候

一、国家人民のために立たる君にし君のために立たる国家人民にはこれなく候


【現代語訳】
一、国家は先祖から子孫に伝えるところの国家であって、自分のものにしてはならないものです

一、人民は国家に属している人民であって、自分で勝手にしてはならないものです

一、国家と人民のために立てられている君主であって、君主のために立てられている国家や人民ではありません


【経営者としての有り様】
一、会社は先祖から子孫に伝えるところの会社であって、経営者(株主)の私物としてはいけません。

一、従業員(利害関係者)は、会社に属するものであって、経営者(株主)の私物としてはいけません。

一、会社と従業員(利害関係者)のために立てられている社長であって、社長のために立てられている従業員ではありません。

心しておきたい考えですね。
コメント
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