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海から考える『北方領土・竹島・尖閣、これが解決策』

2013年12月20日 | 読書

ニュースにたびたび登場する尖閣諸島海域での中国側の威嚇をはじめ、いずれも周辺諸国との領土をめぐる難問題である。本書では異なる歴史性と現実を整理すると同時に、共通して横たわる戦後の<日米同盟の従属変数>についても解説する。そして、歴史認識にとらわれず北方領土問題は<二島とαを求めて>、竹島は<未来に向けたフィフティ・フィフティ>、尖閣は<尖閣を「民営化」せよ>との現実的な解決プランに導く。そのプラン、海の利用による地元の利益は分かるが、国益との両立のところは読み解くのにもう少し時間がかかりそうだ。陸続きでは国境線を持たない<「海洋大国・日本」の自画像を独りよがりのままに放置>しておいてはいけないことだけは確かだ。