今週後半はうまい具合に予報が外れて好天気の毎日。市内から隣り町など、桜をカメラにスケッチして回った。少し前の新聞にある作家が<春、愛でたいのは青>という一文を寄せていた。桜は疲れやあきらめの先にあるもので、ピンクじゃなく<そのあとに来る青葉のほうに感情移入したい>と氏は言う。深読みも必要だが、ともかく冬の終わりに咲く梅の花以上にこの時季の桜は日本列島に欠かせない気がする。さきたま古墳群のひとつである丸墓山古墳の頂きの桜は、忍城攻略で石田三成が張った陣のように菜の花を従えて威勢よく咲き誇っていた。
その昔を池に写す
登ると忍城が見える
ここの一輪