春の花カタクリが最近、姿を消したという北秩父の観音山。だが、少し手前から花桃街道と言われる道が続く。その時季には少し早いようだが桜は見ごろとの情報。天気も良いので行くことにした。小鹿野町外れの岩殿沢沿いに車が入って間もなく、華やかな桃の花色に歓迎される。左右の景色を楽しみながら進むと水子地蔵寺。前方の上空に見える岩峰がめざす観音山らしい。すぐに登山口となる秩父札所31番・観音院の駐車場に到着。早速、石造りでは日本一の大きさという仁王像の山門をくぐり、登る石段は296段。数多い句碑や花咲く樹々を見ているうちに観音院に着いた。本堂で参拝、大岩窟や聖浄の滝など見て階段状の道を上がり、右に東奥ノ院見晴台。東屋の周囲には早くもミツバツツジ、樹林越しには観音山山頂部が望める。山道は杉林の中を丸木の急階段、そしてやや平坦な道に。新芽の若緑の景色に目を奪われているうちに牛首峠分岐を見逃したようだ。峠方面にかなり進んでから気が付いた。山腹の滑りやすい道から尾根へ出たところで右折、強引に山頂へ向かってみる。途中、やはり正規の道ではないので思い直して牛首峠分岐まで戻る。分岐から急斜面をジグザグで登り詰めて唐松峠分岐のある稜線。左手わずかに登って観音山山頂に着く。予定外に時間がかかった分、優しい春風と眺望に癒される。反対側に道は無いものの直下の岩場に短いロープがかかっていた。このルートでも登れたかもしれないが、無理は禁物。往路を下山、途中パスした地蔵寺やしだれ桜の長瀞・法善寺に立ち寄ろう。2020年4月4日(土)/(観音院駐車場は山門そばで10台以上は可能、奇麗なトイレもあり)観音院山門登山口08:40~(観音院・東奥ノ院見晴台・牛首峠分岐・日尾分岐)~牛首峠分岐10:10~10:40観音山698m11:00~牛首峠分岐11:20~11:35東奥ノ院見晴台(昼)11:50~(観音院)~12:10観音院山門登山口<山中で出会った人はたった1人>