夏の高校野球が地方大会も含め中止と決まった。コロナ感染の収束が見えない中、選手の健康や安全面でのリスクを考えた結果とのこと。練習環境や関西までの長距離移動、大人数での宿泊など、止む得ないと思うものの一ファンとして誠に残念。それ以上に夢の大舞台をめざしてきた球児の心中を察すると言葉も無い。昨秋の県大会優勝の花咲徳栄をはじめ、続く上位校の西武台・川口市立・浦和学院やベスト16の浦和・上尾、例年応援している松山、地元の鴻巣。もちろん埼玉県高野連加盟の163校すべてが「今年こそ」「1勝でも多く」とそれぞれの目標を描いていたはずだ。だが困難な状況に皆が耐えている今、希望を持って乗り越えていこう。そして、3年生にとっては最後の夏。無観客開催でもいい、代替の県大会を実現してほしい。以前、大阪へ出向いた際に夏の甲子園球場まで足を運んだことがある。<♪雲は湧き 光り溢れて 天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ~(大会歌『栄冠は君に輝く』加賀大介・作詞、古関裕而・作曲)>の世界を体感、その興奮は今でも覚えている。その望みは後輩球児とともに来年につなげよう。