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CMが多すぎて白けるTVドラマ



「凍結酒」
夏は冷や酒。格別である。ただ、喉通りがいいのでひょいひょいと飲んでしまい、あとで大変なことになるので注意しなくてはいけません。



かなり前のことですが、凍結酒という悪魔の酒が仲間内で流行ったことがあった。西麻布の交差点近くにある居酒屋さんに置いてあったのだ。事務所が西麻布の交差点から十秒くらいのところだったからしょっちゅうその店へ行き、凍結酒を飲んだ。そして必ず誰かがへべれけになり、ふらふらになって、タクシーに乗せることになる。
あの酒はパンチがあったなぁ。最高に口当たりがよかったなぁ。なんたって、凍結だよ、悪魔の酒だったなぁ（飲んでいるときは天使に見えた）。夏の夜の仕事終わり、解放感とともにグビグビ。アホです。
あの店はまだあるはず。凍結酒は置いてあるかな。たぶん、何人もの人が翌日飲んだことを後悔し、飲ませたヤツをうらんだことでしょう。ずいぶん、うらまれたとおもいます。
夏の夕暮れになると思い出します。あの場所と、あの店と、あのとき飲んだ人たちを。





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