大型で強い台風6号は、四国に上陸、三重県の熊野灘を東に進み、東海関東地方も暴風雨に巻き込み、大荒れが続いています。
テレビでは和歌山の熊野川が増水し、溢れるほどの勢いで流れている様子を映し出していました。この連休に熊野古道を訪れ、夕闇の中でみた熊野川の穏やかな流れとのあまりの違いに、ただただ、自然の脅威に驚きました。
伊勢から熊野を結ぶ「熊野古道」を歩いてみたい思いが現実的になるのは、まだ先の話ですが、今回機会あって、那智大社、那智の滝と熊野大門坂を歩いてきました。
那智の大滝は「日本三大名瀑」のひとつ、その日本一の落差133mは迫力がありました。
遥か昔より姿を変えずに、この滝が形成されていたことも驚きですが、神武天皇が熊野灘から那智の海岸に上陸した時に那智の山に光が輝くのを見て、この那智の滝を探り当てて神として崇めたという神話は、今でもとても納得のいくものだと思いました。
熊野の山奥の原生林に覆われた那智原始林は、その生命の根源である熊野の自然を今もなお育くんでいることを感じました。
深い緑が幾重にも重なる山奥に、那智の滝は落ちていました。