6月28日
ウィーン西駅を9時30分発の列車に乗り、ザルツブルクに向かいます。
私達は、今回オーストリア、ドイツ、フランス間を鉄道で移動するために、前もって5日間有効のユーレイルパスを
購入していました。
これは特急も含むファーストクラスの列車に乗り放題のものですが、不慣れなこともあり座席指定券だけは
それぞれの駅で購入しました。
で、これで安心と車両と指定された座席へ直行と思いきや、なかなかすんなり行かないもので、2人とも大きな
スーツケースを抱えて長い列車を右往左往!、この経験は次に乗る駅からは活かされていくのですが・・・、
車両をワゴンと呼び、座席番号もなぜか不規則、整列されておらず、特に座席指定席にも、自由席の人は空いて
いれば座り、座席指定券を持っている人が来れば空ける程度のことなので、自分の席をみつけるのに四苦八苦、
やっと落ち着いたのは発車1~2分前。
また発車も定刻になると、なんのアナウンスもなく動きだしたので、危機一髪という感じでした。
でも席に座ってしまえば、こちらのもの!
車窓からは、豊かな丘陵がどこまでも続き、牧歌的な風景の中に、尖った教会と、絵本にでてくるような可愛い家が点在し、
飽きることのない風景が流れていきます。
やがて、食事のメニューが各席に配られてきました。
食堂車もあるようですが、私達は一昨年の苦い経験があり、今回はパンを少し用意していたので、スープと
飲物を注文しました。スープについてきたなんと可愛い塩とコショウのセット。手のひらに乗るサイズです。
やがて、2時間半でザルツブルク中央駅に着きました。
ザツルブルクは、モーツアルトを生んだ音楽の街として一大観光地となっています。
また、7月からザルツブルク音楽祭が開かれると、世界各地から著名な音楽家や音楽ファンが集まり、ホテルも街も
たいへんな賑わいになるようです。その時はホテルも高騰するようで、比較的静かなザルツブルクを訪れることができて
よかったかなと思います。
ザルツブルクの地形は、ザルツァッハ川を挟んで、新市街と旧市街に分かれます。
旧市街はほとんど歩いて見て回ることができるということですが、迷路のように入り組んだ道を読み解くのに、
これまた苦労します。マップとにらめっこする夫、しかしビールのグラスもしっかり握りしめています。
ここでも、24時間市内の交通機関乗り放題、さらに博物館、観光スポットほとんどが無料で入場できる
「ザルツブルクカード」を購入しました。