試験放流中の徳山ダム(岐阜県揖斐川町)下流で、天然遡上(そじょう)のアユが確認されなくなったことが、地元漁協の調査で分かった。漁協関係者は「遡上のピークを迎えた時期に、姿が見えないのは初めて」と危機感を募らせている。
調査したのは、ダムから下流30-50キロを管理する揖斐川中部漁協(揖斐川町)。5分間の目視調査で、試験放流が始まる前日の4月23日には、340匹を確認したが放流翌日から5月2日まで1匹も確認できない日が8日連続した。 2008年5月3日 中日新聞朝刊 TITLE:徳山ダム-流水の正常な機能の維持-
URL:http://www.water.go.jp/chubu/tokuyama/about/a-o-
runningwater.html 川にいつも一定の水が流れるようにします雨が多い時にはダムに水を貯め、少ない時には放流して川の流れを安定させます。下流の人々の暮らしや、川で生きる動物、周辺で育つ植物の命を守ります。
設楽ダムのホームページは徳山ダムと殆ど同じに見えます。設楽と徳山を入れ替えたら気がつかないかも知れません。揖斐川の現状は10年後の豊川ということでしょうか。巨大なダムを造り川をせき止めて、自分たちの都合で水を流すというのは人間の奢りなのでしょうね。
「川で生きる動物、周辺で育つ植物」 達にとっては住み易い環境ではないようです。自然(人間の手の加わらない、そのもの本来のありのままの状態)を守ると云うのは難しいですね。一切何もしないと言うことですから。
稚鮎の放流だって勿論自然環境を破壊しているはずです。本当に自然を守るのには極限の忍耐力を必要とするようです。おそらく神様でも無理でしょうね・・。仏様ならなんとか持ちこたえるかもしれませんが・・。
そもそも、自然を守るという考えそのものがおこがましいのかも知れません。守られているのは人間のほうかも・・。 それにしても水余りと反対運動の中、強引に進められて行く経緯は両ダムともよく似ています。何か非常に強い意志のようなものを感じますね。
そういえば、徳山ダムは下流の横山ダムの浚渫土を使ったとか。たしかあの一帯はイビデンと中部電力(旧東邦電力)発祥の地・・。発電という大義もあったな。ところで設楽には山と「空」以外に何かあったかな・・。