■2014-09-25;11:00
表のワンカップ雨量計は150㎜、ちょっと水が出すぎだ。
〔戻り鮎〕がいるかどうか・・。?
いずれにせよこれで今年の鮎のシーズンは終わりだ。
〔カラサワ〕砂防堰堤のコンクリート打設が始まった。
三年の歳月と3億のお金が投入される。
環境破壊の元凶だと目の敵にされているコンクリートだが、
サバ山の山裾に住む者にとって、砂防堰堤は命を守る砦だ。
広島の安佐地区を思えば絶対安全はないが、この堰堤が完成すれば
雨が降る度気が休まることがなかったのが、少しは安心することができる。
『10時半から敬老会だで、遅れんように来て挨拶しとくれんよ』
イノシシを解体中の久栄さんに一声かけて、大荷場から敬老会の準備に
公民館に戻った。イノシシに招待状を出した覚えはないのだが、
昨日の夕方5時頃、公民館の横の檻にイノシシが入ってしまった。
イノシシが夜行性だというのは思い込みだ。最近は、物陰さえあれば、
昼間でも堂々と餌を探す。
・・100キロ近くある大物だ、最低4人はいないと提がりそうもない。
敬老会の最中に、隣でイノシシが暴れていても落ち着かんし、やむを得ず、
朝7時、檻仲間が集まって処理することになったのだ。
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本当に高齢化社会になってしまった。出沢でも高齢化が
順調に…怖ろしい勢いで進んでいる。
今年は、区民127人中老人クラブが74人(60才以上)
区民の半分以上が年寄りになってしまった。
65才以上55人、43%、3年後には限界集落の仲間入りだ。
敬老会も招待される人がどんどん増えて、接待する人がいなくなり、
存続も危ぶまれるが、やっぱり、お年寄りには感謝したいし、
できれば自分たちも年取ってから、『おめでとうございます』と
言ってもらいたい。
何とか、敬老会を続けて行けないか、と言うことで、今年立ち上がった
〔おもてなしサロン〕に協力して貰って、敬老会を開催することになった。
高齢化社会の主役は高齢者だ。最後まで舞台から降りることは出来ない。
自分も67になった。高齢者の仲間入りをし、最近ちょっと疲れ気味だが
親の世代が頑張っているのを見て、逆に元気を貰っている。
浅間様
出沢では、毎年八月最後の日曜日、防災訓練の後、区役員が浅間様のお参りする。
昔は区民揃って西沢からお参りに登って行ったのだが、今は区の役員が車に乗合い
七久保を廻り雁峰林道を1㎞ほど西進、牛馬屋の上に出る。
そこに車を止め、歩いて20分ほど登ると長篠合戦の時、出沢の住民が避難した
という〔小屋久保〈こやんくぼ〉〕に着く。更に10分ほど獣道を登ると漸く浅間様だ。
林道からの距離は300mほどだが高低差は60mある。ちょっとした登山だ。
今は木立でよく見えないが、当時の人達は、長篠から設楽原が一望できるここから
合戦を眺めていたのだろうか?。
標高440mのこの山はサバ土の山だ。浅間様は出沢を土砂災害から守っている。
毎年のお参りは欠かせない。
『ハシヅメのイノシシ痩せとるなー』
・・・ミッチャの嘆声に返す言葉がない。
的場田(公民館横の檻)のイノシシと比べて見れば一目瞭然。
体長はほぼ同じなのに、体重は半分だ。
「おととい入ったんだけど、昨日は防災訓練で一日待たせたから、
その間に痩せただらー」などと言い訳するのがせきの山だ。
土砂災害は怖いが、ガラ山よりマサ土の方が土地が肥えていると
いうことなのだろう。生まれ育つ場所によって、こんなにも
差が出るのかと、我が身にダブり少し可哀想になった。