発電所で工事をしているとかで水が少し動いている。鮎滝に鮎の姿は見えない。明日は少し水温が上がらないと跳ばないかもしれない。
ピンコの釣り場は、馬の背・ヤハズ・アオキ・健太郎岩と目ぼしい場所は押えられた。何を好き好んでと思うが、太公望たちにとって、釣り仲間と手柄話をしながら、明日の大漁を胸に川原で過ごす解禁前夜はまた至福のひと時なのだろう。
朝晩の冷え込みのせいだろうか?、あれほど跳んでいた鮎がまったく跳ばなくなってしまった。
あと4日で口開けだ。それまでに鮎が戻ってくるのを願うばかりである・・。
(水温16.3℃)
西沢の檻にイノシシが入った、雨の日に入るといつもこうである。ヌタ場で遊ぶイノシシにとっては、むしろ気持ちがいいのかも知れないが、うっかり近づいて、飛びかかられたら悲惨だ。獣臭い泥を飛ばされて泥だらけになり、4、5日臭いが浸み込んでとれない。しかたがないので、天気が良くても汗だくになって雨合羽を着る。
・・・最近、何かと忙しい。滝番が始まる前でよかった・・・。
もしや、解禁前に密漁?・・。
馬の背で遡上する鮎を掬っている怪しい人影・・、よく見たら漁協の役員さんだった。花の木ダムの上流まで運んで放流するところだそうだ。それにしても今日はかなり多く遡上している。一度掬っても、10分ほど経てばまた真っ黒に溜まってくる。
『3時ごろから鮎滝でも飛び出した』と道敏君から電話、急いで鮎滝に着いたときは5時を過ぎていたが、それでも写真の如く気持ちよく飛んでいた。
実は、滝の真ん中で勢いよく飛んでいる鮎は、水面に着いたとたんに滝の流れに押し戻されてほとんど上ることができない。むしろ、川岸の壁に張り付いて頑張って上っていく奴は、あまり格好は良くないが滝の上流にたどり着くことが出来る。
先へ進むには、パフォーマンスより地道な努力が必要だということだろう・・・。
現今の永田町にはこのような鮎は見当たらないようだ・・・。