橋詰の箱罠に猪が入った。40キロぐらいのメスだ。檻に近づいても大人しい、ほとんど警戒心がない・・・。多分こいつは、去年の夏飼ってやったウリ坊が帰ってきたに違いない。そういえばどことなく面影が残っている。8月だったから半年ぶりだ。
これだけ懐いていると慈悲心が起きるが、被害を思うと放してやる訳にもいかぬ。
■2019-01-23_1116;鮎滝
雨が降らなければ川の水は減る。当たり前の話だが、ここまで減るとちょっと心配。昨夏の大水、今冬の渇水、最近の自然は荒々しい。
■先日の八平会の忘年会の時、ウシマの美彦さんから
『こんな物が出てきたで、ちょっと見てくれんか』
と、筒状に丸まった紙を預かった。
正月の退屈しのぎに、丁寧に、丁寧に伸ばして、拡げてみると・・。達筆な文書だ。この文書によると、滝鮎運上代四貫文を、四月より七月晦日までに取り立てる。末尾に延享元年とある。どうやら鮎滝の運上金についての取り決めらしい。
下は昭和58年に、当時の総代瀧本保男氏が、読みやすく書き直したもの。
■延享元年は1744年(275年前)、8大将軍吉宗の時代
●運上金(税金)年四貫文と記されているが、
銭4貫文=4000文=銀60匁=金1両
金1両=米1石=150㎏=4~5万円
=腕のいい職人(大工)の一月分の日当
=30~40万円?
※因みに現在は、出沢区全体で漁協組合費と笠網の管理費で年30万円位必要。鮎が飛んだ年も飛ばなかった年も、払い続けて275年、総額八千万円超。よく続けてきたものだと思うが問題はこれからだ。急速に進む少子高齢化で笠網漁の存続が危ぶまれる。