.魚道代替設備
そして20数年、河川環境も変わり、釣り客も減り、組合員も高齢化した。
いつまでも協議していても始まらない。
幸い、今の所、鮎は毎年遡上してくるので、
現在行っている掬い上げの施設を整備し、魚道に代えることにした。
索道のタワーはコンクリート製の恒久的設備とし、
少ない労力でできるように、電動ウインチで吊り上げる施設とした。
尚、施設の維持管理は県にして戴けることになった。
先のことは判らないが、とりあえず暫くは持続可能だろう。
.自然と共生
魚道代替設備は出来た。稚鮎の遡上が待ち遠しい。
初遡上は毎年4月20日頃だが、今年はどうだろうか。
長篠堰堤は100年かけて、寒狭峡に溶け込んだ。
工事中の設楽ダムが完成すれば、また川の状況も変わる。
いつの日か設楽ダムも自然と共生できる時がくると信じたい。
鮎が上ってくるうちは、
まだ川は生きている、自然が残っている、人も生きていける。
寒狭の激流を遡る稚鮎は、自然の証、明日への希望、
飛べ翔べ稚鮎、ガイアの精霊。
■2021-03-19