滝番小屋

新城市出沢と鮎滝の近況を紹介、その他雑感を少々。

立木トラストに参加

2009年03月11日 | 設楽ダム

 家内と二人で、「設楽ダムの建設中止を求める会」が立ち上げた〈立木トラスト〉に参加の申込をした。
  http://no-dam.net/index.html

 寒狭川に頭首工が出来てから、花の木ダムから頭首工までの第一級の漁場が壊滅した。いくら放流しても鮎が定着しないのである。事前の説明では殆んど影響がない筈であった。確かに約束通り水量はそれまでよりも安定して流れているのにである。幸いなことに今のところは数はかなり減ったが、鮎滝まではかろうじて遡上してきている。

 川は生きている。生きているとは絶えず変化し続けていることだ。一定の水が流れているだけなら、それは川ではなく排水路である。雨が降れは増水して流石が川床をたがやし、日照りになれば涸れ日光が川に命を注ぎこむ。その営みこそが藻を育て鮎を育むのだ・・・。SSやBODやDOは人間が作った基準であり、それだけでは鮎は生活できないのだ。所詮、人智は自然には及ばないのだ。なのにである、今回もダムが出来ても「殆んど」影響がないそうである・・・。

 ダムが必要かどうかは難しい問題である。利用できる水は多い方がいいし、景気のことを思えば工事も必要かも知れない。しかし、最も大切なことは、鮎が飛び交う滝を未来に残すことであり、笠網漁を後世に伝えることではないだろうか。そんな思いで立木トラストに参加したのだ。

 私たちは鮎滝を守るために戦ったのだと子供達や孫達に胸を張って云えるように。

 

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ナルシスト春風に競う

2009年03月10日 | 出沢

 昨年の夏「かえる会」が植えた水仙が、日月潭の前の県道沿いに咲き揃った。

 英名「ナルシサス」はギリシャ神話の美少年の名前で、泉に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けたら、いつのまにか1本の花になってしまった。”ナルシスト”の名はここからきたそうだ。・・・確かに柔らかな陽ざしを透かしながら春風に揺れている姿は、一日中見ていても飽きない。出沢の暴れん坊「猪太郎」も水仙の根だけは荒らさないそうだ。

 これに気を良くした道敏君は、今度は水仙の上の法面にモミジを植えるように計画中・・。

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