八月最終日曜日は二百十日のご信心だ。
今年も防災訓練の後、八平神社の境内でお千度參り。
二百十日は9月1日だが、人数が集まらないので数年前から防災訓練と同じ日にすることになった。
榊の葉を一枚ちぎっては參り、境内を一回りしてまた一枚、千枚用意した葉が終わるまで繰り返す。
今年は50名程いたので、1000枚/50人=20回お参りした。
雑談をしながら、ダラダラと回っているのをみると、さほど信心ごころがあるとは思えない、
こんなお参りが今まで続いてきたのは不思議だ。『ご信心をしなかった年にひどい災害にあった』
と語り継がれてはいるのだが・・。
明け方の雨は酷かった。3回、でかいカミナリが鳴ったが、最後の「ピカッとガラガラ」が
同時にきたのはフジュウの辺りに落ちたらしく、仁くんの家の電話が使えなくなったそうだ。
あれだけ降ったのだから、川の水がかなり増えただろうと、6時頃見に行った。
少し濁ってはいるが、トヨに少し流れている程度で水はたいしたことはない。
どうやら降ったのはこの辺だけだったようだ。
捕りにくい水だ。案の定、午前中は殆んど飛ばず、昼から、水が落ちてきたら
少し飛び出した。もう、盆を過ぎているのでそう多くは望めない。結局5時頃までに
150匹程捕ったが、可哀そうなぐらい小さいやつが多かった。
今日は地蔵盆、三時に銭亀の観音様に始まり区内の諸仏を供養して廻る。鮎滝の観音様は三時半ごろだ、龍泉寺の和尚の読経の後、捕った鮎の供養を兼ねてササにお札を付けて川に流す。
ちょうど『豊川を守る会』の市野先生達が見物にみえた。例年だと盆を過ぎると鮎は殆んど飛ばず、〔はよ〕が飛んでいるのだが、ここ2,3年?、〔はよ〕は殆んど姿を見せなくなってしまった。代わりに盆を過ぎても鮎がかなり飛ぶようになった。鵜が〔はよ〕を食べてしまったという人もいる。川の環境が変わったのか、温暖化の影響か、どこか狂っていることだけは確かだ。
今日の滝は、200ぐらい飛んで型もまずまずだったそうだ。
滝番_ヒサエさん
本日滝番。釣果60尾。型は小さい。
お盆に殺生はやめておこうと思ったが、名古屋から弟が遊びに来るという。
お施餓鬼で顔を合わせた長老に尋ねた。
『やっぱりお盆に滝にいっちゃあまずいわのん?』
「別にかまわんじゃないかん、昔から盆に泳ぐと河童に《シンノコ》を抜かれるというが、
網で捕っとるぶんにゃあ河童も《シンノコ》をぬきようがないずら」
それなら、とリュウくんと連絡をとって10時頃滝に行くと、すでにヒトシくんが網を当てていた。
世間話をしながら、時折飛ぶ鮎をとりながら4時半頃まで滝で遊んだ。
そういえば、祖母もよく【《シンノコ》を抜かれ】ると言っていたが・・、《シンノコ》って何だ?。
今年の出沢は初盆が多い。全39戸の内7戸が初盆を迎えた。
初盆の家では、108束の松明を用意して、組の者たちが門道に沿って炎道を作り、旧知の新仏を迎える。その炎道を和尚がお念仏を上げに各戸を廻るのだが、今年は軒数が多いので我が6組の浅井家は4時からだという。それでは3時半頃から松明を焚かねばならぬ。この炎天下で火を焚くのは思っただけで熱い・・・・。
幸いなことに3時頃になると雲が出て少し薄暗くなり、4時に和尚がのぼってきたときには、すっかりいつもの盆風景になっていた。
「網を岩で支えてはだめだ、柄が傷んで折れてしまう」
と道敏くんはいう。網を管理する立場になれば当然なのだが・・・。
この姿勢で、終日網を持ち続けるには、白鵬並の腕力が要る。
滝は、夕立で水が増えたり、減ったり、昨日は100匹、今日も夕方までには
多分、そのぐらいは飛ぶだろう。
-12:30-
今日は滝番だったのだが、午前中忙しくて滝に降りていったのは12時を過ぎていた。
「10時頃ひどいどしゃ降りでずぶ濡れになった、おまけに鮎は飛ばず、参った」
と、りゅう君、
世間話をしていると、夕立で水が少し濁ってきて鮎が飛び出した。水温が下がったか飛びが低い。
網を低めにかまえて、滝の水に叩かれながら、4時半頃までに型は小さいが数は200匹位捕った。
八月の第一日曜日は「盆道」だ。区のお役で、お墓の参道、馬場美濃守の碑、行者様、そして鮎滝道とお盆の行事に関係のある場所を優先的に道つくり(草刈り)をしてお盆の準備をする。
滝は今年の当り番のウシマの番だったが、水があまり良くなかった。それでもお役がすんでから出かけて50匹位捕ったとのこと。