やっぱりあった!。
岩の上から覗きこむと、10メートル程下の岩盤の凹みにチョコンと
収まっている。大水の時には、今立っているところも、濁流の下になるの
を思えば、あの石が流れないのは不思議といえば、不思議だ。周りには
小石一つ転がっていない。流石水神様。
身を乗り出して覗いていたら、久しぶりに大事な(だった?)ところが
縮み上がった。67.4歳、まだ、何とかあそこまで行く体力はあるだろう、
と、岩伝いに降りていった。
落ちれば、鵜ノ首。一昨年、環境調査で潜った潜水夫に聞いた話では、
深さ17-18メートルあって豊川で一番深い所だそうである。
(因みに、アユはおろか、魚影は全然見かけなかったとのこと)
直径30-40センチ、水流で回されるのだろうか、黒くて滑らかで
きれいな石である。落とせば戻ると言われても・・・、
伝説の真偽を確かめようと、この石を落とした人は大したもんだ。
水神様なら、お心経でいいだろうと、般若心経をあげて現地を離れた。