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音楽一家

2005-04-27 00:44:46 | 調律師の仕事
なんだか、このブログ、時々繋がりにくいですね。
さっき、更新しようとしたらタイムアウトで書いたものがパー・・・、ショック!
気を取り直して、もう一度。

昨日は従姉の紹介で、祖師ヶ谷大蔵のお宅に仕事に行きました。
お嬢さんがヴァイオリンをやり、ご主人はたいへんなクラシックマニアで、部屋にはざっと見て3000枚ものCDが。
壁に、お嬢さんが小さい頃弾いていた1/16~1/4サイズの4台のヴァイオリンが飾ってあったのですが、一番小さいのなんて本当に可愛くて良く出来ていて感動しました。
1/16サイズは3歳児くらいが弾くものなんですが、弾いてる姿を想像すると健気で微笑ましいです。
すごく乱暴な言い方をしてしまうと、ピアノは誰でも片手でもとりあえず音は出る楽器なんだけど、ヴァイオリンは両手全身で取り組まないと音が出ない。
子供が幼い頃は調弦は親がやってあげるわけだし、親にかなりの熱意がないとなかなか続けられないものではないかと思います。
しかし、熱心さが押しつけがましくない、上品でそれでいてフランクな人柄の奥様ですごく好感を持ちました。
壁に小沢征爾のサインが貼ってあったのだけど、ご主人が成城を歩いていた時に偶然すれ違って、お願いしたものだそう。
これもクラシックファンならではのエピソードで、なにしろそんな風に音楽への愛に溢れた部屋の風情がとても素敵だった。
こういうお客様との出会いは、すごく嬉しいもので、この仕事を続けてきて良かったなとしみじみ思います。


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