亡くなった地井 武男さんの翁役としての最後の作品となりました。ご冥福をお祈り申し上げます。
竹取物語は竹から生まれて、求婚者に真意を確かめるべく注文んを出し、月に帰って行く・・・
少し大雑把なストーリーしか記憶が無かったのですが日本最古のSF作品と言われている『竹取物語』
をどう描くのか楽しみでした。絵巻物を動かしたようなアニメーションの素晴らしさは今まで見た事の
無い物でした。では副題でついている(罪と罰)とは?罪については今一判りずらかったのですが
かぐや姫についての罰は月から降ろされ地上で翁の元に置き月から多くの金品を授け、姫を山の友達や
自然から引き離し姫を心身的に不幸にする事が月世界の罰だったのでは?
姫の幸せとはこの世界でありのままで生きる事で、都に出て不自由ない生活よりも里山で質素な暮らし
の中で泣いたり、笑ったりしていた日々が幸せだったのでしょう。どこか今の時代都会で何不自由ない
生活が本当に幸せなのか、考えさせられるところでもありました。
そして、姫を思う翁の不器用な親心に心打たれ感涙さえ流れて来ました。 良い映画です。
映画って本当に良い物ですね