1996年にエベレスト登山中に雪崩に巻き込まれ11人もの命を失った登山者グループの実話に基づく物語。実際にエベレストに登った方たちが
この作品を見ると殆ど納得してると言う。それはこの作品に起こっている登山における出来事が実際に起こり得ると言う事です。
それを踏まえて観るととてもリアリティーを感じられると思います。3Dでの鑑賞でしたがこの作品では山の立体効果や山のフォルムの美しさ、そして
それこそ滑落すれば命は無いすさまじ山の高低差やあんぐりと口を開けたクレバスの底知れぬ深さ・・・冬山登山の危険性をいやがうえにも感じ
過酷な自然環境に身を置く事へのリスクを強調しています。極致に挑む人間の冒険心と裏腹に人の矮小さや愚かさを自覚させ生や死と真摯に
向き合わせようと言う映画です。エベレスト登山の商業化やレジャー化が大自然の猛威に合わせ重なり登山家たちにもたらした壮絶な末路
当然のことながらドラマ性には少し欠けるものの登山シーンは一見の価値ありだと思います
山は登って終わりでは無く下山して初めて「登山」だと思います
山登りが趣味かそうでないかで意見の分かれる作品だとは思いますよ
でもね、山頂がどのような所で(山にもよりますが)登頂の困難さを少し知れただけでも価値はあると思います。