人脈も学歴もないために、仕事にありつけない主人公「ルイス」たまたま事故現場に出くわした彼は衝撃的な映像を撮ってはマスコミに
売る『ナイトクローラー』と呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラと警察の膨張無線を手に入れ(実際これは彼の犯罪だと思うが?)
警察無線を傍聴しては事件現場・事故現場に駆けつけ、過激な映像を撮り、テレビ局に売り込む。次第にエスカレートしていく「ルイス」
作品の中で彼はテレビ局の意向を飲むために、大怪我をした人を引き摺ってフレームに収まるようにしたり、家族写真の位置をずらしたり・・・・
ジャーナリズムに大切なのは人の手を加えられていないそのままの事実を伝える事では無いでしょうか?
極めつけはセンセーショナルな映像を撮るために相棒までもを単なる道具としか見ていない。その過程で死人が出ても構わないどころかむしろ
喜ばしい事? このルイスにとって大事なのはカメラのフレームに収まる作為的な映像、ある意味彼にとってはそれが美学なのでしょう。
そこを突き詰めていったら狂気があった・・・彼の狂気を加速させたのでしょうね。。 確かに観る人によっては嫌悪感を覚える作品だと思います
しかし今の時代映画だけの世界でしょうか?もしかしたら我々もカメラマンに切り取られた場面しか観ておらず、知り得もしない。
そしてそれを鵜呑みにしてしまう「視聴者」です。知らず知らずに、こんな『ドラマ』の上に成り立った映像を見せられているのかも?
写真の世界も今はパソコンで画像処理して有るはずの線を
消してみたり、付け足してみたりと言う写真を見ます。
確かに私も多少の画像処理はしますがあるものを消したり、足したりはしません。嘘になりますからね。 限度ものでしょうね