第二次大戦中、リトアニア領事代理として日本政府に背く形で多くのユダヤ難民にビザを発給し彼らの命を救った
「杉原 千畝(すぎはら ちうね)」の波乱に満ちた半生を映画化したものです。いつも思うが何故ユダヤ人は迫害されるのかが判らない・・・
作品が始まると、いきなりスパイ映画のようで驚いた。確かにこの時代の総領事は諜報部員なのだから当たり前か。でも中々邦画では
描かれない部分なので期待が高まったのは確かです。そして日本が太平洋戦争のに突入したターニング・ポイントであった事も分かりました
人の命はかけがえの無い物で、自分がビザを発行すればこの人たちの命が救われるかも?しれないと思うと、情にかられるのは当然だと
思う。だが、それを実行出来るか否かがその人として・外交官として・公務員として上の命令を無視して出来るか・・・
杉原 千畝は公務員である前に人としての情が勝った訳ですね。ビザを発給した人物と言う事は知っていましたが諜報活動や外交交渉
にも手腕を発揮していたとは知りませんでした。先を読む力も長けていたのですね。
ただ、一寸気になったのですが日本があの戦争のさなかの生活を考えると海外で領事館にいる方たちは余り苦労の無い優雅な生活を
していたのだな・・・・敵国アメリカの「インザ・ムード」とかドイツでのパーティーとか・・違和感をぬぐえない部分のありました。
それが現実なのかもしれませんが。 それと杉原 千畝さんだけが評価されていますが、ロシアに入ってから日本への船に搭乗させた
二人も立派な英雄だと思います。 濱田 岳さんのコテコテの演技も良かったですね~
人の世話になるな、人の世話をしろ、見返りを求めるな
この言葉には痛感させられます。今の時代自分の事で精一杯で人の世話まで・・・と、なっちゃってますからね~ 日本人なら知っておきたい人物ですね