P・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は妻(ミシェル・ウィリアムズ)と娘たちを幸せにすることを願い
これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド
(レベッカ・ファーガソン)を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが・・・
歌と踊りは、本当に素晴らしい出来栄えでした。特にヒュー・ジャックマン氏は、その上手さもさる事ながら「存在感」
が凄まじい域に達しています。普通に喋れば目立つ事のない場面も、計算されつくされたその動きと見事な歌唱力で
した。史実に基いているとの事で、やむを得ない部分も多いとは思いますが、主人公であるバーナムのそれまでの経歴
といえば、非常に貧しくて誰にでも出来るような職を「転々としていた」という描写のみなのにそんな人間が、ほとんど
努力も修行もせずに、才能だけであそこまでのショーを完成させたと言われても・・・物語としては??が多いかな?
バーナムの紆余曲折を「早足で」紹介する位なら、もっと早い段階で成功していくさまを丁寧に描写して欲しかった
世間に認知されない仲間達の不幸な境遇やそういった過去の「イギリス社会の背景」や普通の男だったバーナムが、何故
一流と呼ばれるまでになったのか?苦しみや試行錯誤を混じえた過程や仲間たちの血の滲むような練習風景などなど・・
一流の歌や踊りを堪能出来ましたので、満足は出来ました
『ラ・ラ・ランド』のほうが感動できたかな~ヒュージャックマンはウルヴァリンと同一人物とは思えない演技の幅は脱帽。☆☆☆