雇われ弁護士の筧史朗(シロさん)とその恋人で美容師の矢吹賢二(ケンジ)にとって、2人でとる
夕食の時間が日々の大切なひとときとなっている。ある日、史朗の提案で、賢二の誕生日プレゼント
として京都旅行に行くことに。賢二は京都を満喫していたが、道中に史朗からショックな話を切り
出されてしまう。この旅行をきっかけに、2人はお互いの心の内を明かす事が出来なくなってしまい……
同性愛という重くなってもおかしくないテーマも盛り込みながら、ナチュラルに普遍的な愛の物語に
なっていたのは素敵です 映画だからといって特別な出来事は無く、テレビ版の延長で安心して
見られました。テレビ放映当時より内野さんの演技は話題になっていましたが、今回はシロさん
演じる西島さんの演技に泣かされました!好きな人を失うかもしれない不安をケンジに鼻を赤く
して告白したシーンは涙ものでした。ゲイの恋愛は出会いからして難しくその出会いに至るまでの
孤独は異性間のもの以上の孤独だと思います。そしてやっと出会った大切な人をなくすかも?
と言う不安、シロさんとケンジの愛が最もよく出た瞬間なのではないでしょうか?
傷つきやすいお互いを心の中でそっと理解し励まし寄り添う2人の姿は見る人に愛のおすそ分けを
してくれるでしょう。和食のブリ大根から洋食のアクアパッツァまでのいくつかのメニューの丁寧
で簡潔な調理過程を解説するシーンがありますが結構使えそうですよ(笑)
当たり前のことだけど
割となおざりになっているかもしれないと、この映画を観て気づかされた ☆☆☆★