長い黒髪の女性ばかりを狙った連続殺人事件。被害者は落としたスマホから個人情報を奪われ
家族や恋人のみならず命まで奪われてしまう。人の心を操る天才的ブラックハッカーである
連続殺人鬼・浦野善治は、刑事の加賀谷学によって一度は逮捕されたものの、刑務所内から
サイバー攻撃を企て、警察内の混乱に乗じて姿を消した。ある日、日本政府に突如として大規模
なサイバーテロ攻撃が仕掛けられる。発信元は韓国のソウルで、浦野による犯行だと疑われるが……
前二作は、普通の女性がストーカーの標的になるという「日常に潜んだ怖さ」が味わえたのだが
今回は、日韓首脳会談でのテロを防ぐという話になったせいで、スケールはアップしたものの・・・
サスペンスが一向に盛り上がらない物となっていました クォン・ウンビ演じるヒロインもクール
な役柄の割には、純粋で一途過ぎて「悪女」としての魅力に欠けるのは残念でした
見せ場の一つでもあるテロのシーンでは、ドローンによる攻撃に何の対策も講じていなかった警察
の間抜けぶりもさることながら20億円をポンと支払ってしまう政府の気前の良さにも呆れてしまう
それでも、韓国のホテルで罠にはめられた浦野が、井浦新演じる兵藤の手下を返り討ちにする所、位
までは、まだ、サイコパスの殺人鬼らしさがあって良かったのだが、終盤で、彼が、北川景子演じる
麻美への執着を捨てて、自分を愛してくれる女性との生活を選ぶくだりでは「善い人」への転身ぶり
に落胆せざるを得なかった
スマホをわざと落とされただけなのに・・・終了~ ☆☆★